文部科学省は12月24日、同省のホームページにて総合的な学習の時間の指導用資料「今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開」の小学校編および中学校編を公開した。 総合的な学習の時間は、社会の変化に対応し、児童・生徒自身が自ら課題を見つけて主体的に学んでいくことで、問題解決能力を育てていくことをねらいとしている。同省では、思考力・判断力・表現力等が求められる「知識基盤社会」において、ますます重要な役割を果たすものと位置づけている。 公開された資料によれば、平成20年3月の学習指導要領の改訂において示された総合的な学習の時間の目標は、一部では大きな成果をあげている一方、その趣旨や理念は、必ずしも十分に達成されていない状況であるという。こうした状況をふまえ、同資料では総合的な学習の時間の基本的な考え方や具体例、体制づくりなどについて解説し、実践事例を紹介している。 同資料は、同省のWebサイトの「総合的な学習の時間」のページより、章ごとに分割されたPDFとして閲覧が可能となっている。◆今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開【第1編 今、求められる力の向上を目指して】第1章 課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力等向上を目指す“総合”の戦略的展開第2章 今、求められる力を高めるための学習指導第3章 今、求められる力を高めるための体制づくり【第2編 総合的な学習の時間スタートガイト】第1章 全体計画の作成第2章 年間指導計画の作成第3章 単元計画の作成第4章 総合的な学習の時間の評価第5章 学校における実践事例