日本損害保険協会は12月27日、ユネスコ等との共催で、第7回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」の入選作品を決定したと発表した。 ぼうさい探検隊とは、こどもたちが楽しみながらまちにある防災・防犯・交通安全に関する施設や設備などを見て回り、マップにまとめる実践的な安全教育プログラム。指導者や保護者、地域のボランティアも含めると、全国で数万人規模の広がりとなっているという。 同協会によると、今年度は全国47都道府県の小学校や子ども会など317校団体から、過去最多の1,607作品の応募があり、子どもたちが一生懸命にまち歩きをし、工夫してマップづくりをする姿が目に浮かぶ力作ぞろいだという。「ぼうさい探検隊」での消防団や交番、まちのお年寄りへのインタビューなどを通じて地域との交流が生まれ、安全・安心な社会へ向けての啓発効果が地域の大人たちにもより一層広がることが期待されるとしている。 今年度応募作品の全体的な傾向として、地域独自の災害や危険の特性をとらえ、それらを想定した地域性のある作品が増えており、また「誰に見て欲しいか」といったことを明確に打ち出した作品が増えてきているようだ。 作成したマップを使って発表や討論会を行うなど、安全意識の向上につながる活動へと発展している。地域の方へのインタビューなどを積極的に行うことで、社会性の強化にもつながっている。大人たちとの双方向コミュニケーション活性化にも役立っている。 過去に作成したマップを参考にしながら、それらを用いた提言により実際に危険箇所が改善されたかを検証している作品もあった。児童からの提案が行政等に受け入れられ、改善につながるといった好事例も増えてきている。実施の段階から、地域の行政や自主防災組織などと連携して取り組んでいる作品も見受けられ、提案性の高い事例となっていると思われる。◆入選作品について今回の入選作品の受賞校・団体名は同協会のホームページで見ることができる【表彰式開催概要】日時:2011年1月22日(土) 15:00〜16:3(14:30開場)会場:損保会館2階大会議室(東京都千代田区神田淡路町2ー9)アクセス:<JR> 中央・総武線「御茶ノ水」駅聖橋口より徒歩約5分 <地下鉄> 丸ノ内線「淡路町」駅 千代田線「新御茶ノ水」駅 都営新宿線「小川町」駅 ※いずれも徒歩5分主催:日本損害保険協会、朝日新聞社、ユネスコ、 日本災害救援ボランティアネットワーク