【中学受験の塾選び】SAPIX、特長・スケジュールと費用…4年生

 授業料だけかと思ったら、模擬試験代、テキスト代、春・夏・冬の特別講習代などなど、後から発生する経費も見逃せない。合格までに、いったいいくらかかるのか?

教育・受験 受験
サピックス小学部
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 我が子に中学受験をさせると決意したその日から、まず最初にすべきことは、塾探し。教育方針はどうなのか、我が子に合った塾なのか、きちんと成績を伸ばしてくれるのか…。何より大事なのはそこだが、本音を言うと気になるのは塾のお値段。

 授業料だけかと思ったら、模擬試験代、テキスト代、春・夏・冬の特別講習代などなど、後から発生する経費も見逃せない。合格までに、いったいいくらかかるのか? 首都圏と関西の有名塾にズバリ聞いた。

 ここでは、サピックス小学部(SAPIX)で難関校受験を目指する想定で、モデルスケジュールと費用を紹介する(参考:SAPIX 5年生のスケジュールと費用SAPIX 6年生のスケジュールと費用)。

◆教育方針・特長
 「授業が第一、授業が生命線」というサピックスの最大の特徴は、「復習中心の学習」。授業当日に教材を配布するため予習はできない。新鮮な気持ちで集中して授業に臨んでほしいからだ。

 授業内容を定着させるためには家庭での復習が大切。復習教材は、基本問題から応用問題まで幅広い課題が盛り込まれていて、その日の学習内容が、自然に身につくよう工夫が凝らされている。

 1つの単元は同じ学年でも何度か授業や講習で取り上げ、学年が上がっても同じ分野を難易度が少し高くなった形で繰り返し学習する。そのため、子どもたちは、らせん階段を少しずつ上るようにレベルアップできるのだ。

 入試に出やすい分野は特に念入りに繰り返され、基本から応用そして入試の実戦力までが身につくように配慮されている。

 1クラスは15〜20人の少人数。ほぼ1〜2か月に1度、クラス分けテストを実施して学力に応じた適正なクラス編成をしている。さらに、6年生では学力別に加えて「志望校別クラス編成」も取り入れ、同じ目標を持つ仲間とともにお互いに励まし合いながら学んでいく。

◆小学校4年入塾からのスケジュール
・4年生:4年生の授業は1コマ60分。国・算メインに週2日の授業からスタート
・入室テスト:3年生の11月から1月まで
・2月:新4年生のスタート(学校より2か月早く新学年でスタート)
・各種テスト
 組分けテスト※:3月、7月、1月
 復習テスト:3月、7月、1月
 マンスリー確認テスト※:5、6、8、10、11、12月
 公開模試:「実力診断サピックスオープン」10月
 ※が付いたテストは、点数によってクラスの昇降がある。
・特別講習
 春期講習:3〜4月 60分×3コマ×5日間
 夏期講習:7〜8月 60分×3コマ×15日間
 冬期講習:12〜1月 60分×3コマ×6日間

◆費用
・入室金:31,500円
・授業料(60分×3コマ 週2日):36,750×11か月=404,250円
・春期講習:22,050円
・夏期講習:75,600円
・冬期講習:29,400円
・テスト受験料
 実力診断:3,150円

【4年生:2月〜翌1月の合計531,300円(テキスト代含む)】

 →SAPIX 5年生のスケジュールと費用【5年生:2月〜翌1月の合計669,900円(テキスト代含む)】
 →SAPIX 6年生のスケジュールと費用【6年生:2月〜翌1月の合計1,209,600円(テキスト代含む)】
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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