厚労省作成の中3向け薬害教材、使用率わずか19%

 「薬害」と呼ばれている医薬品などによる健康被害を知ってもらうため、厚生労働省が作成した中学3年生向けの教材を授業で使用した学校は19%にとどまり、教育現場であまり活用されていない現状が明らかになった。

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 「薬害」と呼ばれている医薬品などによる健康被害を知ってもらうため、厚生労働省が作成した中学3年生向けの教材を授業で使用した学校は19%にとどまり、教育現場であまり活用されていない現状が明らかになった。

 同省は文部科学省の協力を得て、中学3年生を対象とした教材「薬害って何だろう?」を作成し、2011年度より全国の中学校に配布している。同教材の使用状況について、2012年3月23日~4月13日に全国11,170か所の中学校を対象に厚生労働省が調査したところ、2,448か所より回答があった。

 使用状況について、「授業で使用した」19.0%、「配布のみ」69.3%、「配布していない」11.1%だった。また、どの教科で教えたかについて、「社会科」38.9%、「保健体育科」48.0%、「その他」14.4%だった(複数回答あり)。

 「聞きなれない語句(病名)や専門用語」や「中学生には難しい内容」などの理由でわかりにくい部分があると回答したのが14.6%だった。また、「時間に余裕がない」「授業の位置づけが難しい」などの理由から授業で使用するのに問題があるという。
《工藤めぐみ》

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