昨年の自由研究の満足度を60点以下と低く自己採点する小学生が4割を占め、自由研究の出来栄えややりがいに不満を残す子どもが多い実態が、「夏休みの自由研究に関する意識・実態調査」の結果から明らかになった。 自己採点の結果では、100点と回答した子どもは13%にとどまり、80点が最多の47%。一方、60点以下も4割を占め、60点が34%、40点が4%などだった。満足度が高い子どもの取り組みに注目してみると、「自由研究のテーマを自分で考えて決めた」が61%と高く、親のかかわり方では「頼まれたら手伝った」という割合が高かった。 自己採点が100点だった子どもに今年の自由研究で心掛けていることを聞いたところ、「やりがいのあるテーマを選びたい」「早くから取りかかる」という回答が多かった。さらに「やりがいのあるテーマを選びたい」と考えている子どもが今年取り組もうとしていることを具体的にたずねてみると、「科学実験」「観察調査」「社会・環境調べ」など、自ら考察を加えるテーマを選ぶ傾向が見られたという。 「今年の自由研究を親にどのくらい手伝ってもらいたいか」という質問では、「難しいところは手伝ってほしい」が45%と圧倒的に高かった。一方、親に「どのくらい手伝うつもりか」を聞いたところ、「難しいところが出てきたときだけは関わりたい」が24%に対し、「できる限り自分でがんばってほしい」「手伝わない」が過半数を占め、親子間で温度差を感じさせる結果となった。 調査は、ライオンが6月1日~5日、小学生と母親、各300人を対象にインターネットを通して実施した。同社では「自主性を重んじつつも、親が必要な手伝いは惜しまず、子どものやりがいあるテーマへのチャレンジを後押ししてあげることが、子ども本人のやりがいアップ、満足度アップにつながるかもしれない」と分析している。