中学進学で男子は勉強・女子は人間関係が不安、中学受験率は20%

 学研教育総合研究所は7月31日、小学生白書Web版「2014年春 卒業生500名 中学入学直前意識調査」結果報告第2弾を発表した。中学に進学して不安に思うことのトップは、男子が「勉強」、女子が「人間関係」であることが明らかになった。

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中学受験の経験
  • 中学受験の経験
  • 実際に進学する中学校種別
  • 進学して楽しみにしていること、不安に思うこと
  • 進学して不安に思うこと(性別、中学校種別)
  • 保護者が心配に思うこと
 学研教育総合研究所は7月31日、小学生白書Web版「2014年春 卒業生500名 中学入学直前意識調査」結果報告第2弾を発表した。中学に進学して不安に思うことのトップは、男子が「勉強」、女子が「人間関係」であることが明らかになった。

 同調査は、3月20日~24日にクロス・マーケティングの協力を得て、160万人を超えるモニター母集団から、調査に協力可能な日本全国の小学6年生の子どもを持つ保護者を抽出し、保護者付き添いのもとで、小学生本人と保護者にそれぞれ回答するよう依頼。2014年3月時点の小学6年生(男子250人、女子250人)それぞれの保護者合計500人の回答が集まったところで調査を終了した。

 中学受験は、都市部を中心に約20%が経験しており、内訳は「私立中学校」12.6%、「公立中高一貫校」5.6%、「国立中学校」3.8%、「その他」0.6%となっている。一方、受験していない(地元の公立中学校)割合は79.8%だった。

 実際に進学する中学校は、「地元の公立(3年生)中学校」が84.2%ともっとも多く、「私立中学校」11.2%、「公立中高一貫校」2.2%、「国立中学校」2.0%、「その他」0.4%が続いた。私立や国立、公立中高一貫校への進学者は合計15.8%で、中学受験を経験した割合は20.2%であることから、4.4%の子どもが中学受験をしたが、試験の合否など何らかの理由で地元の公立中学校に進学していると思われる。

 中学入学直前の春休み中、進学して楽しみにしていることは、「新しい友達などの人間関係」が65%ともっとも多く、「部活動(クラブ活動)」58.8%、「教科別の先生による勉強(成績)のこと」24.0%などが続いた。一方、不安に思うことは、「新しい友達などの人間関係」と「教科別の先生による勉強(成績)」の2項目が43.8%と同率でトップ。保護者に聞いた心配なことは、子どもと同じく「人間関係」63.2%と「勉強」47.2%だった。

 中学に進学して不安に思うことを性別に見ると、1位は男子が「勉強」、女子が「人間関係」だった。「人間関係」は男子が37.6%に対して、女子が50.0%と男子を13.4%上回っている。また、「あてはまるものはない」についても男子が21.6%に対し、女子が14.4%と、女子の方が心配事が多いようだ。

 また、進学する中学校の種類別にみると、「勉強」は公立が45.1%、公立以外が36.7%と、公立の方が8.4ポイント高い。一方、保護者が「勉強」のことを心配する割合は、公立が46.1%、公立以外が53.2%と、公立以外の方が7.1ポイント高かった。中学受験で無事合格し、進学できても、子どもの勉強が気になることがうかがえる。
《工藤めぐみ》

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