【全国学力テスト】東京都教委、学力の層は依然として幅広い分布

 東京都教育委員会は10月23日、平成26年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果の概要を公表した。小中学校ともに全国より上位層が多く、下位層が少なかったほか、授業スタイルによって活用力の定着に大きな差があったと分析している。

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平成26年度「全国学力・学習状況調査」の結果
  • 平成26年度「全国学力・学習状況調査」の結果
  • 平成26年度「全国学力・学習状況調査」の各教科の結果
  • 「全国学力・学習状況調査」の結果の推移
  • 同一児童の学力調査結果の伸び(都学力調査と国学力調査の結果比較から)
  • 平成21・26年度「全国学力・学習状況調査」における同様の問題の経年比較
  • 平成26年度「全国学力・学習状況調査」における課題のある問題
 東京都教育委員会は10月23日、平成26年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果の概要を公表した。小中学校ともに全国より上位層が多く、下位層が少なかったほか、授業スタイルによって活用力の定着に大きな差があったと分析している。

 4月22日に行われた全国学力テストには、都内の小学6年生90,584人と中学3年生74,375人が参加。小中学校ともにすべての教科で、平均正答率が全国平均を上回る結果となった。

 分析結果によると、東京都は小中学校ともに全国より上位層が多く、下位層が少なかった。ただ、学力の層は依然として幅広い分布がみられた。平成21年度の結果との比較からは、中学校で学力が上昇傾向にあることもわかった。

 また、授業スタイルによって活用力の定着に大きな差がある傾向も明らかになった。「授業のはじめに目標(めあて・ねらい)が示されている」「授業で自分の考えを発表する機会が与えられている」という質問に対し、「当てはまる」と回答した児童・生徒の方が活用問題(B問題)の平均正答率が高かった。

 これらの結果を踏まえ、知識・技能に関する課題としては「立ち戻る指導や繰り返し学習」、思考力や活用力に関する課題では「授業改善を図る」と指摘。今後の方向性として、東京ベーシック・ドリルの活用、習熟度別指導ガイドラインの徹底、東京方式1時間の授業スタイル策定を提言している。
《奥山直美》

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