主婦が選ぶ今年の一文字、1位に「苦」「災」…来年は「楽」に期待

 主婦が選ぶ2014年の一文字の1位は、「自分」については「苦」、「世の中」については「災」となったことが、ニフティが運営する主婦向けサイト「シュフモ」が実施した、2014年の振り返り調査から明らかになった。

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主婦が選ぶ「自分」の一文字
  • 主婦が選ぶ「自分」の一文字
  • 主婦が選ぶ「自分」の一文字(1~10位)
  • 主婦が選ぶ「世の中」の一文字(1~10位)
  • 主婦が選ぶ来年に期待する一文字(1~5位)
  • 2014年という年は「あなたにとって」どのような年でしたか
  • 2014年という年は「世の中的に」どのような年でしたか
  • 2014年を振り返って印象に残っている出来事
  • 10%への消費税の先送り(2017年4月に延期)と12月14日の総選挙を控え、あなたが感じている景気感について
 主婦が選ぶ2014年の一文字の1位は、「自分」については「苦」、「世の中」については「災」となったことが、ニフティが運営する主婦向けサイト「シュフモ」が実施した、2014年の振り返り調査から明らかになった。来年度に期待する一文字には、「明」「楽」「幸」などが並んだ。

 「シュフモ」は、ニフティが提供する、全国約10,500店舗の「チラシ情報」と毎日の献立づくりのヒントになる約7,000の「レシピ」を紹介している主婦向けの無料サービスサイト。

 同調査は、「シュフモ」が、20歳以上の既婚女性を対象に、同サイト内にてインターネットアンケートの方法で12月2日から4日まで実施したもの。全回答から20歳以上の既婚女性の回答を抽出し、1,306件を有効回答とした。

 主婦が選ぶ2014年の「自分」の一文字トップ3は「苦」「忙」「疲」となり、ネガティブな感情を表す漢字が並んだ。それぞれを選んだ理由として、「苦」は「円安と消費税で家計が圧迫され、お金のやりくりに苦労した」、「忙」は「仕事や子育て、家族のことなどあっという間の一年だった」、「疲」は「仕事に生活に忙しく、疲れが溜まっているなあ、と感じるから」などが挙げられた。

 一方、10位以内にランクインしたポジティブな一文字は、4位の「幸」、9位の「楽」の2つに止まった。「幸」は、「子どもの結婚や出産など、家族が元気で平和な一年だった」などの理由で選ばれた。そのほか、5位「忍」6位「病」7位「普」8位「変」10位「平」という結果となった。

 2014年に対する評価は世代により差があったようだ。20代から30代は「まあまあ良い年」が16.1%を占め最も高く、40代から50代で最も多かったのは「イマイチな年」で45.9%を占めた。

 また、「世の中」を表す一文字として、「災」「苦」「変」がトップ3に選ばれた。1位の「災」が選ばれた理由として、「大雪、大型台風、土砂災害、御嶽山噴火などの予想外の自然災害がとにかく多く、エボラ出血熱やデング熱などにも怯えた一年であった」などが挙げられた。「消費税の引き上げや、物価上昇、円安による家計の負担は増え、切り詰める一方、収入は上がらず生活が苦しい」という悲鳴ともとれる理由から「苦」が2位に。そして、消費税だけでなく、異常気象やスポーツでの世代交代、長寿番組の終了、衆議院解散など良くも悪くも想定外の変動が多かった一年として「変」が3位についた。

 「2014年という年は『世の中的に』どのような年だったか」という質問に対しては、全世代で「イマイチな年だった」という回答が最も多く、全体で42.8%に上った。

 主婦が来年に期待する一文字として選ばれたのは、1位「明」2位「楽」3位「幸」4位「安」5位「笑」。今年の一年の苦しさや災いから脱却できるように願いを込めた漢字が並ぶ結果となった。それぞれ理由として、「明」は「明るい出来事の多い、心も明るくなる1年であってほしい」、「楽」は「毎日楽しく過ごせるように、景気が良くなり生活が楽になるように」、「幸」は「避難所生活をされている方、事件被害者などの今心に傷を持っている全ての人が幸せだと感じることができる社会になったらいい」という切実な思いが挙げられた。

 そのほか、主婦が選んだ「今年を振り返って印象に残っている出来事」では、「御嶽山噴火」がトップ。2位に「消費税8%スタート」、3位に「エボラ出血熱」と続き、災害や家計、感染症など心を痛める事象や、心配事続きの一年だったことが浮き彫りとなった。

 最後に、「10%への消費税の先送り(2017年4月に延期)と12月14日の総選挙を控え、あなたが感じている景気感について」という質問に対する回答は、「徐々に悪くなってきてる感じがする」が39.5%で最も多かった。次いで「ほとんど何も感じない(変わらない)」などの諦めの感情を示す回答が29.1%、「とても悪くなってきている感じがする」という回答も23.9%を占めた。反対に「回復感を感じている」という回答は、「とても」が0.6%、「少し」でも6.9%に止まっている。主婦目線では、アベノミクスの影響はむしろマイナスに響いている実態が明らかとなった。
《編集部》

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