文部科学省のSSH中間評価、ねらいの達成が見込まれるのは全73校中5校

 文部科学省は2月24日、平成24年度指定のスーパーサイエンスハイスクールに行った中間評価の結果について発表した。優れた取組状況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれると評価されたのは、全73校中5校だった。

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平成24年度指定SSHの中間評価
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 文部科学省は2月24日、平成24年度指定のスーパーサイエンスハイスクールに行った中間評価の結果について発表した。優れた取組状況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれると評価されたのは、全73校中5校だった。

 同省では、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、科学技術・理科、数学教育に関する教育を行う高校などを「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定。理科、数学に重点を置いたカリキュラムの開発や大学などとの連携による先進的な理数系教育を実施している。

 中間評価は指定から3年目の学校を対象に、外部の有識者による研究開発の進捗状況などの評価を行い、各学校が研究開発の内容を見直す機会としている。平成24年度にSSHに指定された学校は全73校(国立3校、公立57校、私立13校)。

 埼玉県立松山高校、千葉市立千葉高校、京都府立嵯峨野高校、大阪府立泉北高校、岡山県立津山高校の5校は、「優れた取組状況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれ、さらなる発展が期待」と、もっとも高い評価を受けた。「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能」と評価されたのは、北海道札幌開成高校など26校。「達成がおおむね可能と判断されるものの、あわせて取組改善の努力も求められる」と評価されたのは、東京都立日比谷高校など12校だった。「達成するには、助言等を考慮し、一層努力することが必要」と評価されたのは29校と、もっとも多かった。

 各学校の講評も行われており、埼玉県立松山高校は「SSH事業の趣旨に則した多様な取り組みが広範囲に行われており、望まれている方向の生徒の変容が見られる」と高い評価を受けた。また、「理数科としての勢いをさらに学校全体での教員の意識改革、生徒の意欲の向上につなげることが望まれる」とされた。

 各学校の中間評価や講評は、文部科学省ホームページにて公開している。
《黄金崎綾乃》

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