【高校受験2016】大阪府、入試に「絶対評価」を導入…統一ルール決定

 大阪府は、このたび中学校が絶対評価を元に調査書を記載するための「統一ルール」を決定したことを発表した。大阪府は、平成28年度大阪府公立高等学校入学選抜より、目標に準拠した評価、いわゆる「絶対評価」を導入するため検討を重ねている。

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 大阪府は、府全体の中学校が絶対評価を元に調査書を記載するための「統一ルール」を決定したことを発表した。大阪府は、平成28年度大阪府公立高等学校入学選抜より、目標に準拠した評価、いわゆる「絶対評価」を導入するため検討を重ねている。

 大阪府が新たに導入する目標に準拠した「絶対評価」とは、「学習指導要領に示す目標を、ひとりひとりがどの程度実現できたか、その実現状況を見る評価」を指す。

 従来の制度では、集団に準拠した評価、いわゆる「相対評価」が用いられており、あらかじめ決められた10段階の各段階の人数割合に応じて全生徒を成績順に並べ、上位5%の人数だけを評価10とするような評価方法であった。

 そのため、個人として学習目標を達成していても良い評価が得られない場合があるのではないかという声や、入試で必要な調査書を作成する際、学校によって評価に大きな違いが出ているのではないかという心配の声が生徒や保護者から上がっていたという。

 今回決定した絶対評価をするための統一ルールは、下記の通り。

 まず、現中学3年生が平成26年度に行った、チャレンジテストでの結果検証を元に「府全体の評定平均」のみを決定。次に、平成27年度の全国学力・学習状況調査結果の平均正答率を活用し、在籍する生徒全体の学力状況に応じて「評定平均の目安」を算出し、目安のプラスマイナス0.3ポイントの「評定平均の範囲」内で調査書の評定を確定する。

 絶対評価の導入により、各学校内の成績分布などに関わらず、個人個人がどの程度学習目標を達成できているのかを大阪府全体で見ることができるようになり、より公平な入学選抜が可能になるという。
《畑山望》

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