トヨタ自動車3連覇「世界に誇れる日本企業」ランキング、技術力重視

 リスクモンスターが行った「世界に誇れる日本企業」調査で、トヨタ自動車が3連覇を果たした。ランキングには多くの製造業の並び、日本のモノづくりに対する期待が表れた。製造業が「誇れる会社」上位のほとんどを占めた。

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 リスクモンスターが行った「世界に誇れる日本企業」調査で、トヨタ自動車が3連覇を果たした。ランキングには多くの製造業の並び、日本のモノづくりに対する期待が表れた。

 調査は4月17日から4月19日にかけて、全国の20~69歳の男女個人1,000サンプルを対象にインターネットで行われた第3回「世界に誇れる日本企業」調査。調査対象企業には年間売上2,500億円以上、従業員数5,000人以上の企業200社を抽出した。

 首位となった「トヨタ自動車」(回答率63.0%)に続き、「パナソニック」が2位(同37.9%)、「本田技研工業(ホンダ)」が3位(同36.9%)となった。第2回の調査との比較では上位6社の顔触れに変化はないものの、「パナソニック」が前回4位から2位、「キヤノン」が前回6位から5位と順位を上げる一方、「ソニー」が2位から4位、「日産自動車」が前回5位から6位と順位を下げた。

 トップ20には、「トヨタ自動車」「本田技研工業」「日産自動車」の自動車製造業3社、「パナソニック」「ソニー」「キヤノン」「日立製作所」「東芝」「富士通」「シャープ」の電気機器製造業7社、「任天堂」「ブリヂストン」「TOTO」「ヤマハ」「サントリー」「三菱重工」「味の素」「ニコン」のその他製造業8社がランキングし、製造業が18社を占めた。日本の高い品質と技術力を誇りに思う姿勢が表れた結果となった。

 選択した理由の自由回答では、「トヨタ自動車」は「生産台数が世界トップ」、「パナソニック」は「製品が世界中に認知されている」、「ホンダ」は「F1エンジンで見せた技術力」などがあげられ、全体的に「技術力」「開発力」「世界シェア」が選択した理由として多かった。自動車や電気機器を日本の得意分野とする認識が高いとみられる。

 今回のアンケート結果と上場企業の売上高ランキングを比較すると、アンケート結果上位企業が多くランキングしている一方、3位の「NTT」や7位「丸紅」など通信、商社などの非製造業も多く売上高上位を占めている。

 売上規模が大きいほど国際的な影響度も高い会社と考えられるが、そのような中で製造業が「誇れる会社」上位のほとんどを占めたことに、調査したリスクモンスターは「高い技術力や開発力、品質という、モノづくり日本の根幹に日本国民はプライドを持っている」ことの表れとみている。
《勝田綾》

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