【話題】死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい…感動を呼んだひとつのツイート

 長い夏休みが終わりを迎えようとしている。学校が始まることが辛い、という生徒・学生も多いのではないだろうか。そんな子どもたちに向け、鎌倉市図書館が投げかけたひとつのあたたかいつぶやきが話題を呼んでいる。

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 長い夏休みが終わりを迎えようとしている。学校が始まることが辛い、という生徒・学生も多いのではないだろうか。そんな子どもたちに向け、鎌倉市図書館が投げかけたひとつのあたたかいつぶやきが話題を呼んでいる。

 北海道や東北を除く多くのエリアでは、夏休みは8月30日もしくは31日で最後となる。内閣府の調査によれば、過去40年間の日別で統計した結果、18歳以下の自殺者数は9月1日が最多。学校の長期休業明け直後に自殺が増える傾向にあり、学校や保護者は子どもの見守りを強化したい時期だという。

 「友達に会える」「体育の授業が楽しみ」など学校が始まるのが待ち遠しい子どもたちがいる一方、学校に行くのが辛くてたまらないという子どもたちに向け、鎌倉市図書館はTwitterである言葉を投げかけた。

 「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。」

 このあたたかいツイートは、8月26日午後4時時点で12,960ものリツイートを得た。小学生はもちろん、中・高校生や学校教員、心理カウンセラーや保護者たちの間に大きな反響を及ぼしている。

 学校が始まれば、子どもだけではなく保護者や先生の生活リズムにも変化が生じるだろう。家族や学校だけでなく、地域や公共の施設のサービスをうまく利用し、子どもの心の変化により一層気を配りたい。

◆鎌倉市図書館のツイートに対するネットの反応
「涙が出そう」「すべての町の図書館がこうだったらいいなあ」「さりげない言葉が、ぽっと心の灯りになってくれる」「鎌倉市図書館のツイートが多くの子に届きますように」「2学期って、いちばん辛いよね、逃げたからって弱いんじゃない」「自分らの頃にもこんなことを言ってくれる人がいたら死なずに済んだケースもあったんじゃないか」「図書館が逃げ場で子どもたちの防衛線になっている」「私も図書館や学校の図書室に避難していた子ども。あの頃に読んだ本が、今の私の力」
《佐藤亜希》

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