孫の教育費、最大300万も…教育費援助「受けている」約3割

 バンダイは子どもを持つ親を対象に「祖父母と孫のかかわり方に関する意識調査」を実施した。調査によると、約3割の家庭で教育関連費用の援助を祖父母から受けており、年間の平均金額は13万3,135円、なかには300万円という人もいた。

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祖父母から援助を受けている年間の教育関連費用
  • 祖父母から援助を受けている年間の教育関連費用
  • 教育関連費用援助の内訳
  • 祖父母の呼び方
  • 祖父母が孫と一緒にする遊び
 バンダイは9月21日の敬老の日を前に、子どもを持つ親を対象に「祖父母と孫のかかわり方に関する意識調査」を実施した。調査によると、約3割の家庭で教育関連費用の援助を祖父母から受けており、年間の平均金額は13万3,135円、なかには300万円という人もいた。

 同調査は祖父母と孫のかかわり方の実態を探る目的で、全国の0歳~12歳の子どもを持つ親(子どもと一緒に回答でき、祖父母いずれかが健在の人)800人を対象に、インターネットで実施した。実査期間は7月24日から7月26日。

 「教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置」が導入され、教育資金の贈与が推進されているが、祖父母から教育関連費用の援助を受けている家庭は27.6%、援助を受けていると回答した人の年間援助金額の平均は133,135円だった。全体としては「1万円~4万9,999円」と回答した人が36.9%ともっとも多く、最高金額は300万円だった。

 教育関連費用の具体的な内容でもっとも多かったのは「図鑑・本」(37.4%)、ついで「入学・転入学・編入学などに必要となった費用」(21.5%)「学資保険」(16.4%)「入学金・入園料」(13.1%)「教材などの学用品費」(12.6%)と、日常的にかかる教育費や、入学・入園など子どもの成長の節目に必要となる費用が援助されていることがわかった。

 祖父母の呼び方でもっとも多かったのは「じいじ」(33.2%)「ばあば」(28.6%)。2位が「おじいちゃん」(27.5%)「おばあちゃん」(26.9%)、3位が「じいちゃん」(18.3%)「ばあちゃん」(18.7%)だったが、祖母の呼び方の4位は「祖母の名前・あだ名」(5.9%)がランクインした。孫ができでも気持ちは若く、「おばあちゃん」とは呼ばれたくない女性の心理と、その気持ちにこたえる孫との関係性が垣間見えるという。

 祖父母が孫と一緒にする遊びを聞いた質問では、祖父母ともに1位は「散歩」(祖父38.7%、祖母31.3%)だった。「いろいろ話しながらのんびりお散歩」などのコメントが多く寄せられており、散歩の時間を通して祖父母と孫がコミュニケーションをとっているようだ。

 祖父との遊びでは2位が「公園で遊ぶ」(32.4%)、5位が「ボール遊び・球技」(13.9%)と外遊びが多い傾向にあった。一方、祖母との遊びでは2位が「絵本・本を読む」(30.8%)、3位が「お絵かき・ぬり絵」(28.4%)、4位が「カードゲーム」(23.5%)、5位が「折り紙」(21.3%)と、室内での遊びが多い傾向にあったという。

 バンダイの広報担当者によると、祖父母と一緒に遊ぶと回答した子どもは5割強と、調査前に想像していたよりも少ない結果だったが、「子どもが囲碁に興味があるので、教えてもらっている」や「祖母が得意なお手玉を教えてもらっている」など、祖父母から知識や伝統などを受け継ぐ子どもたちの姿を想像できるようなコメントが自由回答に寄せられたという。2015年のシルバーウィークは5連休と長いため、祖父母と交流を深める良い機会になりそうだ。
《外岡紘代》

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