2月1日、いよいよ東京都・神奈川県の中学入試がスタートした。すでに埼玉県や千葉県などでは1月から入試が行われている中学校もあるが、東京都の入試はこの日がスタートとなる。特に本日、2月1日は開成や桜蔭などの「御三家」をはじめ多くの人気中学が入試を行っているため、受験生と家族にとっては正念場の一日だ。 この日の東京の天候は曇り。午前7時の気温は4度だったが、風もなく穏やかな気候。西日暮里にある男子御三家のひとつである開成中学校には、6時台から多くの塾関係者が訪れ、受験生たちを激励するための用意を行っていた。7時を過ぎると、駅から続く歩道橋や校門前、校内にはSAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、浜学園などの進学塾の関係者がズラリと並び、受験生たちを激励していた。 開成の受付時間は8時から8時40分までだが、7時半過ぎから多くの受験生が登校し、8時前後がもっとも多くなった。受付前で最後の持ち物点検などを行い、受験生は会場へ入っていき、保護者は別室の控え室で待機となる。 季節がらマスクを着用している受験生も多く、いずれも比較的落ち着いた表情を見せていた。むしろ保護者の方が心配そうで、緊張したようすが多く見受けられたのが印象的だった。 受験生は父母のいずれかが付き添って2人で来るパターンがもっとも多く、中には家族全員が応援に来ている家庭もあった。また、関西を中心に展開する大手塾の浜学園は、先生が受験生を引率し、集団で登校していた。 試験は9時に開始し、午前に国語、算数、理科、昼食をはさんで午後に社会の計4科目が実施される。合格発表は、2月3日(水)の午後1時頃、開成高校の体育館ピロティに提示される。2015年の開成中学入試は、実質倍率が3.0倍。300人の募集人数に対し、受験者数が1,171人、合格者が395人だった。2016年の志望倍率は、四谷大塚によると募集人数300人に対し志願者数は1,211人、実質倍率は4.03倍。実際の受験者数は、今後集計ののち公表される予定。