大学院生5割は大学納付金を「奨学金」払い、バイト料からは4割

 大学院生は、学費を親の収入に頼らず、奨学金やアルバイトで賄う割合が高いことが2月15日、神奈川大学が実施した調査結果より明らかになった。大学納付金は、大学生の8割以上が「親の収入」だったが、大学院生は6割にとどまり、「奨学金」5割、「バイト料」4割であった。

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 大学院生は、学費を親の収入に頼らず、奨学金やアルバイトで賄う割合が高いことが2月15日、神奈川大学が実施した調査結果より明らかになった。大学納付金は、大学生の8割以上が「親の収入」だったが、大学院生は6割にとどまり、「奨学金」5割、「バイト料」4割であった。

 「2015年度学生生活実態調査報告書」は2015年7月1日~11月30日、神奈川大学の全キャンパスの学生と大学院生を対象に実施。学部生2,204人、大学院生51人の計2,255人から回答があった。

 月平均の収入額は、自宅通学では「7~10万円未満」、自宅外通学と大学寮では「10~15万円未満」が最多。月平均の支出額は、自宅通学は「2~3万円未満」、自宅外通学と大学寮は「10~15万円未満」がもっとも多かった。過去2回の調査結果と比較すると、収入では「仕送り・小遣い」、支出では「住居費」が減少傾向にあった。

 大学納付金は、8割以上の学生が「親の収入」から納付していると回答。キャンパスや男女による差はみられなかった。ただ、大学院生に限ると、「親の収入」による納付率は60.8%にとどまり、大学生では3割前後の「奨学金」が51.0%、大学生では1割前後の「自身の給与・バイト料」が39.2%と大きな差が出た。

 定職・アルバイトについては、80.3%の学生が過去1年間に経験。1年次は68.3%と比較的少ないが、2~4年次には85%以上に増えていた。1週間の勤務時間は、「週20時間以内」が8割を占めた。

 このほか、1週間の予習、復習にかける時間については、41.9%が「ほとんどしない」と回答。「1~5時間」も47.8%をのぼった。一方、大学院では半数近くが「6時間以上」と回答した。
《奥山直美》

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