先生にもっと便利を…世界で拡がる「Google Classroom」の機能と利便性

 教育のICT化に伴い、さまざまなデジタルサービスやツールが教育現場でも取り入れられるようになっている。Google for Education 日本統括責任者の菊池裕史氏に、デジタルサービスを教育現場で使う意義や活用例を聞いた。

教育ICT 先生
Google for Education日本統括責任者の菊池裕史氏
  • Google for Education日本統括責任者の菊池裕史氏
  • Google Classroom:先生側の設定画面でクラスを作成する
  • Google Classroom:クラスのストリーム画面
  • Google Classroom:生徒の課題提出状況が一目でわかり、管理しやすい
  • Google Classroom:新たに設けられた「質問」機能
  • Google Classroom:先生側のドライブには、クラスごとのフォルダーが作成される
  • Google Classroom:課題が出されると、生徒側にメールでリマインドが届く
  • Google Classroom:提出した課題はClassroom上で返却される
◆Google Apps for Educationと併用、先生に一括管理を

--「Google Classroom」の具体的な機能を教えてください。

 Google Classroom(以下、Classroom)は、Gmailのアプリのひとつとして、Education版のユーザーのみ使用できます。先生と生徒側の画面が異なり、先生のアカウントでは自分の受け持っているクラスや生徒のグループごとに「クラス」という枠が作成できます。このクラスを作るのは非常に簡単で、クラスを作ればGoogleグループスをそのまま招待できるほか、クラスのIDを生徒に伝えて参加させることも可能です。

 また、作成したクラスには、「概要」と「ストリーム」というメニューがあります。概要では、このクラスの説明や、生徒に向けた事前課題などのお知らせができます。このお知らせではYouTubeへのリンクや、Googleドライブにあるファイルの共有、大学であればシラバスなどを提示することができます。

 ストリームでは、先生と生徒、そして生徒同士の連絡やコミュニケーション、課題を出す、クイズを出すといったことが行えます。ClassroomはGoogle Apps for Educationのアプリのひとつで、ほかの機能と連携しているため、このストリームに先生が投稿するとGmailに通知が届きます。頻繁にClassroomをチェックしていなくても、メールでリマインドが飛んでくるので、見忘れなどを防げるというわけです。

【次ページ】先生の声で機能をより使いやすく…課題管理や配布も一括
《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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