子どもを見守る安心と喜び、園と保護者を繋ぐ連絡帳アプリ「mimory」の効果とは
保育現場と家庭を繋ぐアプリ「mimory(みもりー)」を導入した経緯や効果、そして保護者からの反応を、つるみAsa保育園の佐藤千景園長に聞いた。
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「今、何をして過ごしているかな」「お友達と仲良くできているかな」―そんな、託児中の保護者の不安を解消するため、鶴見Asa保育園ではWeb連絡帳アプリを導入している。保育現場と家庭を繋ぐアプリ「mimory(みもりー)」を導入した経緯や効果、そして保護者からの反応を、鶴見Asa保育園の佐藤千景園長に聞いた。
◆10行の文章より1枚の写真
子どもを見守るスマートフォンアプリ「mimory」は、音楽や教育プラットフォームの提供を行う株式会社フェイス(以下:フェイス)と特定非営利活動法人(NPO法人)東京学芸大こども未来研究所(以下:こども未来研究所)、コンテンツ作成やプロデュースを行う株式会社HORBAL(以下:HORBAL)の3者が協力し制作したWeb連絡帳アプリ。「連絡帳機能」や「タイムライン機能」を備え、保育園や幼稚園の先生は「mimory」を通じて園で過ごす子どものようすを母親・父親に文章や写真で届けることができる。
利用方法は簡単で、園や保護者は「mimory」を自身のスマートフォンやタブレットにインストールするだけ。園は「連絡帳機能」で行事の出欠連絡や特別なお知らせなどを保護者に向けて一斉告知できるほか、「タイムライン機能」を利用して園で過ごす子どものようすを保護者に送信できる。保護者は、子どものようすを受信するほか、子どもが急な発熱などで登園できなくなった場合に、「mimory」から簡単な操作で欠席の連絡ができることも「mimory」の特長のひとつ。
「保護者に信頼されるあたたかな支援」や「子どもひとりひとりの最善の利益の保証」を保育理念に掲げる神奈川県横浜市鶴見区の「鶴見Asa(アーサ)保育園」では、2015年11月上旬からこの「mimory」を試験導入している。
「10行の文章より、1枚の写真のほうがお子さんのようすが伝わりやすいこともある」。鶴見Asa保育園の佐藤園長はそう語る。これまで保育園で過ごす子どものようすを保護者に伝える手段は手書きの連絡帳が主流だったが、長い子どもでは10時間程度を過ごすことにもなる園での生活は数行だけでは伝えきれるものではない。保護者としても、仕事を終えて子どもを迎え、帰宅してからは家事や育児に追われ、子どもとゆっくり話す時間もなく、もっと我が子の日中のようすを知りたい、見守りたいとする気持ちを抱くことも多いのではないだろうか。「保護者あっての子ども、子どもがいての保育園。保護者との関わりをより大事にしていくため、導入を決めました。」(佐藤園長)
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