個人よりチーム、特に男子同士で学習生産性が向上…慶應大・一橋大ら研究

 チームで学習した生徒は個人で学習した生徒よりも学習生産性が14~20%上昇し、特に男子は男子同士でチームを組むとピア効果が強くなることが、すららネットが慶應義塾大学と一橋大学と共同で実施した研究プロジェクトの結果より明らかになった。

教育ICT 中学生
eラーニング学習教材「すらら」
  • eラーニング学習教材「すらら」
  • 「チーム」での学習であることを意識していたか
 チームで学習した生徒は個人で学習した生徒よりも学習生産性が14~20%上昇し、特に男子は男子同士でチームを組むとピア効果が強くなることが、すららネットが慶應義塾大学と一橋大学と共同で実施した研究プロジェクトの結果より明らかになった。

 クラウド型学習システム「すらら」で学習している中学生を対象に、2015年7月1日~8月31日に「すららカップ」を開催。すららカップでチームと個人での学習が子どもの学習生産性に与えた効果について、慶應義塾大学で教育経済学を専門とする中室牧子准教授と一橋大学で行動経済学を専門とする萱場豊特任講師が分析研究した。

 研究に参加する塾・学校は、ランダムにチームでの参加(基本3人1組)と個人での参加に振り分け、チームと個人ではどちらが単位時間あたりのユニット修了数(学習生産性)が高いかを比較した。チームでの参加者は14校193人、個人での参加者は11校263人。チーム参加者は、自分たちでチーム名を決定し、チームメイトの学習時間や修了したユニット数を画面上で確認でき、「すらら」搭載の機能により、特定のメンバーに対して、「いいね!」などの定型のメッセージを送ることができた。

 その結果、チームで学習した生徒は個人で学習した生徒よりも学習生産性が14~20%上昇し、英語・数学の学力テスト成績も高かった。男女別に見ると、男子のほうがチームに振り分けられることでの学習生産性の向上が顕著だった。また、男女混合よりも同性同士のチームのほうが良いことや、チームを構成する人数は多いほうが良いことがわかった。

 さらに、相互に教え合い、社会的な規範やプレッシャーを生み出す「ピア効果」が強いほうが生産性は高く、ピア効果は男子だけで構成されたチームのほうが高いことが判明した。

 同研究プロジェクトでは、「学習においてチームを組んで課題に取り組む効果は大きく、生産性を高めるためには、学年や性別、また学力水準について同質性の高いチームのほうが良く、特に男子は男子同士でチームを組むとピア効果が強くなる」と考察している。
《工藤めぐみ》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)