聖徳学園、コミュニケーション活性化に向け中高にSNS「Talknote」導入

 聖徳学園中学・高等学校は、トークノートが提供する社内SNSコミュニケーションツール「Talknote」をICT教育推進の一環として本格導入することを発表した。大学との遠隔授業への活用や、教員・生徒間でのコミュニケーションの活性化を目指すという。

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 聖徳学園中学・高等学校は、トークノートが提供する社内SNSコミュニケーションツール「Talknote」をICT教育推進の一環として本格導入することを発表した。大学との遠隔授業への活用や、教員・生徒間でのコミュニケーションの活性化を目指すという。

 聖徳学園は、東京私学教育研究所の平成27・28年度研究参加校として「アクティブラーニングを実践するタブレット端末活用授業」の研究を行っており、電子黒板の全クラス設置や中学1・2年生全員へのiPad導入、デジタル教科書やクラウドツールの活用といったICT教育を積極的に推進している。

 すでに2015年12月から一部の生徒を対象に、学級単位での利用や教員間の情報共有化ツールとして「Talknote」のテスト導入を行っており、教員間の情報共有だけでなく、教員から生徒へのホームルームでの連絡事項共有や学生生活での悩み相談など、従来にはない双方向性の高いコミュニケーションの実現といった成果を得たという。

 そうしたテスト結果から、校内コミュニケーション全般や授業面において本格導入することを決定。早稲田大学との遠隔授業時に活用するほか、学校と生徒とのコミュニケーション活性化のため教員を含む中学校生徒を対象として利用を開始する。今後は、教員や生徒が各自のiPadで瞬時に情報共有や対話を行うことでスムーズな双方向コミュニケーションを実現するほか、対象者を高校生にまで広げることも検討されている。

 導入により、情報共有のペーパーレス化や既読・未読機能により情報共有を徹底させるほか、生徒同士や教員と生徒、授業で関わる大学生とのコミュニケーションの円滑化を図り、SNSを適切に利用したコミュニケーション能力の向上といった効果が期待されるという。また、教員の業務の時短化や、ICT教育を推進するうえで不可欠な、教員自身のICT能力の育成も期待される。

 将来的には、卒業後の生徒とも「Talknote」を通じて連絡がとれる環境の整備を予定しており、大学以降のフォローまで視野に入れて展開していくという。
《畑山望》

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