日本数学検定協会は、実用数学技能検定(数学検定)1級の対策テキスト「数学検定1級準拠テキスト 微分積分」と「数学検定1級準拠テキスト 線形代数」の2冊を監修し、7月30日に森北出版より刊行する。効率よく学習する工夫が施された、合格を徹底サポートする参考書だ。 大学程度の難易度で出題される数学検定1級に合格するには、問題をひたすら解くだけでなく、頻出単元を知り、理解しておくべき定理・公式を確認して効果的に学習することが近道だという。今回発売されるテキストは、数学検定1級でよく出題される微分積分や線形代数に対する苦手意識や疑問を解消することを目的に作成されている。 テキストは、出題傾向を分析し、より力を入れて学習すべきポイントをひと目でわかるよう紹介。問題を解くために必要な定理や公式もまとめているため、「独習」や復習にも役立つ。さらに効率よく学べるよう、単元ごとに厳選した良問を収録。1問1問に対して、考え方や途中式、別解が解説されているため1冊でしっかりと単元のまとめができるという。 「微分積分」では、導関数や不定積分のような基本的な問題から偏微分や重積分のような発展的な問題までを取り上げ、グラフを多用するなど難しい問題でも視覚的にわかりやすいよう工夫が施されている。「線形代数」でも、外積や行列式の計算のような基本的な問題から、対角化やジョルダン標準形のような発展的な問題まで幅広く収録。計算が複雑な問題では式変形の方法を具体的に説明する工夫がなされている。 数学検定1級は個人受検でのみ実施されている。2016年の次回検定日は10月30日。8月22日より受付を開始する。◆「数学検定1級準拠テキスト 微分積分」書籍概要定価:2,000円(税別)ページ数:208ページ内容:第1章 極限に関する基本概念第2章 微分法第3章 積分法第4章 偏微分法第5章 重積分法■数学検定1級準拠テキスト 線形代数定価:1,800円(税別)ページ数:160ページ内容:第1章 ベクトル第2章 行列第3章 行列式第4章 階数第5章 連立1次方程式第6章 ベクトル空間と線形写像第7章 行列の対角化第8章 行列の対角化の応用第9章 ジョルダン標準形