神奈川県、食中毒警報を発令…予防に必要な「3原則」とは?

 神奈川県は8月3日、食中毒の発生が懸念されるとして「食中毒警報」を発令した。飲食店や集団給食施設、魚介類・食肉販売業といった食品等取扱い業者に対して、監視指導を強化するとともに。消費者である県民に向けて注意を呼びかけた。

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  • 神奈川県の過去5年間の食中毒警報発令期間と発令中の食中毒発生件数
  • 食中毒予防の3原則
 神奈川県は8月3日、食中毒の発生が懸念されるとして「食中毒警報」を発令した。飲食店や集団給食施設、魚介類・食肉販売業といった食品等取扱い業者に対して監視指導を強化するとともに、消費者である県民に向けて注意を促した。

 神奈川県では、過去の食中毒発生時の気象条件等を解析した県独自の予測式を採用している。ここ数日は式にもとづき算出した予測値が上昇し、食中毒発生の可能性が高まったため、8月3日に警報を発令した。平成28年の警報発令日は昨年(平成27年)より11日遅く、過去5年間でももっとも遅い。昨年の発令期間は7月23日から10月14日まで、84日間で17件の食中毒が発生している。

 県は警報の発令に伴い、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌(O157・O111等)、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ等の細菌による食中毒発生を防止するため、食品等取扱い業者に対して監視指導を強化する。

 また、県民に対して、食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」を示して注意を呼びかけた。手洗いの励行はもちろん、生の肉・魚の保存時にほかの食品にふれたり、ドリップなどがほかの食品を汚染しないようラップに包んで保存することを勧めている。このほか、調理した食品は早めに食べること、中心までよく火を通すこと、調理器具はよく洗い、消毒をすることを、3原則の中であげている。

 気象庁の週間天気予報によると、神奈川県は向こう1週間気温30度以上の日が続く見込み。「食中毒菌」は肉眼ではわからず、食品中で増えても臭いや味、色などが変わらないことが多いので、食品の取扱いには注意したい。厚生労働省Webサイトでは、家庭でできる食中毒予防のポイントなどをまとめて掲載している。
《黄金崎綾乃》

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