H20年3月卒以来の大卒内定率、2017年卒者調査(10/1現在)

 文部科学省と厚生労働省は11月18日、平成29年3月に大学等卒業予定者の就職内定状況の調査結果を発表した。大学(学部)の就職内定率は71.2%で、前年同期の4.7ポイント増。男女別では女子学生が男子学生より4ポイント以上高い73.6%だった。

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 文部科学省と厚生労働省は11月18日、平成29年3月に大学等卒業予定者の就職内定状況の調査結果を発表した。大学(学部)の就職内定率は71.2%で、前年同期の4.7ポイント増。男女別では女子学生が男子学生より4ポイント以上高い73.6%だった。

 調査は平成28年10月1日現在の内定状況。全国の国公私立大学、短期大学、高等専門学校、専修大学(専門課程)から抽出した112校に在籍する学生6,250人を対象に実施した。大学の就職内定率は71.2%で、区分でみると国公立大学の就職内定率は67.6%と前年同期から1.0ポイント減少した。一方で私立大学の内定率は72.4%で前年同期から6.6ポイント増という結果になった。短期大学は41.6%で前年同期から8.4ポイント増、高等専門学校は95.7%で1.4ポイント増。専修学校(専門課程)は53.8%で5.6ポイント増となっている。

 男女別でみると、国公私立大学の男子学生の内定率は69.3%で前年同期から3.5ポイント増。また、女子学生の内定率は73.6%と男子学生より高く、前年同期から6.4ポイント増となっている。男子は国公立大学で66.5%、私立大学で70.2%。女子は国公立大学で68.9%、私立大学で75.1%と、男女ともに私立大学の学生のほうが内定率は高かった。

 文理別でみると、文系は71.4%で前年同期から5.5ポイント増、理系は70.7%で前年同期から1.5ポイント増となった。大学の地域別でみると、関東地区がもっとも高く79.7%で前年同期から3.9ポイント増、ついで近畿地区75.6%で7.8ポイント増。もっとも低かったのは中国・四国地区の45.0%、前年同期から2.8ポイント減少で地域別で唯一前年同期を下回った。

 今回の10月1日現在の大学の就職内定率は、平成20年3月卒の調査以来もっとも高い結果となり、特に女子学生はもっとも低かった平成23年3月卒の55.3%から18.3ポイントも高くなった。次回は、12月に調査を実施し1月中旬に発表予定。また、文部科学省と厚生労働省は、大学等の就職相談員とハローワークのジョブサポーターと連携して新卒者等の就職支援を進めていく。
《田中志実》

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