出版とWeb技術の融合へ、慶應SFC研究所が着手

 慶應義塾大学SFC研究所は2月1日、W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)とIDPF(国際デジタル出版フォーラム)が統合契約を締結し、出版とWeb技術を融合するという将来展望に向けてロードマップ作成に着手すると発表した。

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 慶應義塾大学SFC研究所は2月1日、W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)とIDPF(国際デジタル出版フォーラム)が統合契約を締結し、出版とWeb技術を融合するという将来展望に向けてロードマップ作成に着手すると発表した。

 W3Cは、Web技術の標準化と推進を目的とした会員制の国際的な産学官協同コンソーシアム。慶應義塾大学は、米マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所(MIT/CSAIL)、フランスの欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)とともに共同運営している。

 一方のIDPFは、電子出版ビジネスの世界的な普及と標準化の発展促進のために組織された団体。電子書籍と電子出版をグローバルに流通させる電子書籍ファイルフォーマット規格を開発している。

 W3CとIDPFの統合によって、出版、Web双方の技術やコンテンツが協調・融合していくことが容易になり、新しい機能や技術の誕生が期待されている。たとえば、教科書を例に考えると、教科書の内容が映像や画像とリンクし、歴史的な事件やオリジナルの研究成果と結びつくことで、学ぶ側も教える側もより信頼性があり、興味深い学習体験を得ることができるという。

 今春には、オンラインでもオフラインでも電子出版にアクセスできることにフォーカスした新しい標準を含む憲章(チャーター)を起草するという。
《奥山直美》

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