「これが俺の学習マンガだ!」1位は“激動の愛と歴史”のあの名作

 日本財団は2月14日、自分にとっての「学習マンガ」を読者が投票するキャンペーン「これが俺の学習マンガだ!」の結果をランキングとして発表した。

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  • 「これが俺の学習マンガだ!」ランキング上位20位
 日本財団は2月14日、自分にとっての「学習マンガ」を読者が投票するキャンペーン「これが俺の学習マンガだ!」の結果を、ランキングとして発表した。

 日本財団では例年、新しい世界との出会いや、学びのきっかけにつながるマンガを選定・発表する「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」を実施。2015年に100冊、2016年に50冊が、学習マンガとして選出されている。

 「これも学習マンガだ!」は、マンガ家の里中満智子が委員長となる選書委員たちがセレクトしているが、今回、一般読者投票でセレクトしたのが「これが俺の学習マンガだ!」となる。投票は2016年10月25日~2017年1月12日に行われ、読者が自由に「学習マンガ」を自由に決めて投票した結果を集計した。最終的な投票数は613票。

 その結果、ランキング1位には、フランス革命前期を舞台に、マリー・アントワネット、男装の麗人オスカル、従卒アンドレの恋模様と歴史の激動を描いた名作「ベルサイユのばら」(池田理代子)が選ばれた。池田理代子は今年マンガ家デビュー50周年を迎えている。同作の初出は1972年だが、いまだ人気が高いようすがうかがえ、現在もシリーズ新作の発表が続いている。

 以下、2位には、無免許の名医・通称ブラック・ジャックを通じて、医学の神秘と人間の倫理に迫った「ブラック・ジャック」(手塚治虫)が、3位には、妖艶な魅力の謎めいた人物として厩戸王子(聖徳太子)を描き、日本の歴史に従来と異なる光を当てた「日出処の天子」(山岸涼子)がランクインしている。

 なお、「これが俺の学習マンガだ!」の上位作品の一部、および「これも学習マンガだ!」150選の一部の作品が、大阪市の「TSURUMIこどもホスピス」(TCH)に日本財団より寄贈されるとのこと。

◆「これが俺の学習マンガだ!」総合ランキング
順位 タイトル 著者
1位 ベルサイユのばら(※) 池田理代子
2位 ブラック・ジャック(※) 手塚治虫
3位 日出処の天子(※) 山岸涼子
4位 ドラえもん 藤子・F・不二雄
5位 MASTERキートン 浦沢直樹/勝鹿北星/長崎尚志
6位 寄生獣(※) 岩明均
7位 もやしもん(※) 石川雅之
8位 宇宙兄弟(※) 小山宙哉
9位 スラムダンク 井上雄彦
10位 ちはやふる(※) 末次由紀
11位 はじめの一歩 森川ジョージ
12位 プラネテス(※) 幸村誠
13位 インベスターZ 三田紀房
14位 「カイジ」シリーズ 福本伸行
15位 こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治
16位 風雲児たち(※) みなもと太郎
17位 三国志 横山光輝
18位 この世界の片隅に こうの史代
19位 あさきゆめみし(※) 大和和紀
20位 ハイキュー!! 古舘春一

※マークは「これも学習マンガだ!」にも選出されている作品
《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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