下宿生のアルバイト収入過去最高、学生生活実態調査

 全国大学生活協同組合連合会(大学生協)は、「第52回学生生活実態調査」の概要を公表した。大学生活や日常生活などについて調査したもので、年々アルバイト収入が増加し生活の充実を図るものの、1日の読書時間が「0」の学生は半数に上り前年から増加した。

教育・受験 大学生
1か月の生活費(自宅生) 画像:全国大学生活協同組合連合会
  • 1か月の生活費(自宅生) 画像:全国大学生活協同組合連合会
  • 1か月の生活費(下宿生) 画像:全国大学生活協同組合連合会
  • アルバイト就労率と1か月のアルバイト代  画像:全国大学生活協同組合連合会
  • 奨学金受給者 画像:全国大学生活協同組合連合会
  • 勉強時間(学部別、アルバイト就労の有無、奨学金受給・アルバイト就労の有無) 画像:全国大学生活協同組合連合会
 全国大学生活協同組合連合会(大学生協)は、「第52回学生生活実態調査」の概要を公表した。大学生活や日常生活などについて調査した結果、年々アルバイト収入が増加し、生活の充実が図れているものの、1日の読書時間が「0」の学生は半数に上り、前年から増加していることがわかった。

 大学生協は、全国の国公立および私立大学の学部学生を対象に、「学生生活実態調査」を実施。住まいや大学生活、日常生活、経済生活、大学生協への意見などを、2016年10月~11月に聞いた。調査の結果、1万155人、30大学から回答を得た。

 学生の経済状況では、自宅生の1か月の収入合計は6万2,310円で前年から120円増え、4年連続で増加している。費目でみると、「アルバイト」が3万5,770円で前年から1,810円増。5年連続で増加しており、2001年以降もっとも高い金額となった。「小遣い」は1万4,270円で前年から770円減、「奨学金」は1万770円で前年から700円減だった。

 下宿生の1か月の収入合計は12万820円で前年から1,760円減少。費目でみると、「アルバイト」が2万7,120円で前年から1,800円増え、1970年以降もっとも高い金額になり、収入に占める比率は22.4%と、金額同様に過去最高となっている。そのほか「仕送り」は7万610円で前年(2015年)より830円減、「奨学金」は2万1,260円で前年より2,010円減少している。

 暮らし向きについては、「楽(大変楽、楽な方)」と回答したのは自宅生が55.1%、下宿生が50.3%と半数以上が「楽」と回答したものの、「大変苦しい方」と回答した学生は1.4%と、少数だが一定数存在する。収入面の対策として、「アルバイトを増やす」が全体で50.7%と前年から3.6ポイント上昇。節約・工夫したい費目でもっとも多かったのは「外食費を含む食費」が6割を超えた。増やしたい費目は「貯金」で4割を超えた。

 アルバイト就労率は全体で71.9%と、データのある2008年以降もっとも高くなり、1週間の平均就労時間の平均は12.5時間で、10時間以上15時間未満が18.4%、20時間以上も13.9%いた。また、2割が午後10時から午前5時までの深夜時間帯に働いており、その平均日数は1週間のうち2.2日だった。

 奨学金については、受給者や受給額の減少傾向は続いているが、何らかの奨学金を「受給している」学生が全体で33.5%。そのうち下宿生は37.5%で、もっとも受給率が高かった2009年から7.1ポイント減少し、受給率は緩やかに下降傾向が続いている。貸与型奨学金のみの受給平均額は5万6,910円で、貸与型と給付型奨学金の平均額は7万500円。貸与型奨学金受給者は、将来の返済に不安を「感じている(常に・時々)」は7割以上おり、そのうち「常に感じている」は2割になった。

 日常生活では、1日の読書時間は平均24.4分で、1日の読書時間が「0」の学生は49.1%と、前年から3.9ポイント増加。また、大学の予習・復習・論文などの大学の勉強時間は1日52.8分と前年から2.3分減り、文系37.0分、理系62.9分、医歯薬系71.5分と、いずれも2年連続で減少している。アルバイト就労者の平均勉強時間は短い傾向が見られ、就労者は全体で13.4分短かった。さらに、就労時間が長い傾向のある奨学金受給者の勉強時間は、1日47.8分と短くなっている。
《田中志実》

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