新地町とNTT-Comら5社、文科省と総務省の教育事業に参画

 福島県相馬郡新地町とNTTコミュニケーションズ、スズキ教育ソフト、ラインズ、コードタクト、イーキューブは2018年2月8日、文部科学省の「次世代学校支援モデル構築事業」と総務省の「スマートスクール・プラットフォーム実証事業」に参画すると発表した。

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「校務系システム」と「授業・学習系システム」のデータをクラウド上で連携し、児童生徒ひとりひとりの特性を生かした学校・学習の実現を目指す実証の概要イメージ
  • 「校務系システム」と「授業・学習系システム」のデータをクラウド上で連携し、児童生徒ひとりひとりの特性を生かした学校・学習の実現を目指す実証の概要イメージ
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 福島県相馬郡新地町とNTTコミュニケーションズ、スズキ教育ソフト、ラインズ、コードタクト、イーキューブは2018年2月8日、文部科学省の「次世代学校支援モデル構築事業」と総務省の「スマートスクール・プラットフォーム実証事業」に参画すると発表した。

 福島県相馬郡新地町は「ICTを活用して学びの質を高め、21世紀を生き抜く力を育てる授業」をテーマに、「個々に応じた学び」「主体的・協働的な学び」「探究思考の学び」の実現を目指し、クラウドを用いたシームレスな学習環境の整備を進めている。

 新地町とNTTコミュニケーションズら5社は2018年2月より、教職員が児童生徒の出欠管理や成績評価などに利用する「校務系システム」と、教職員や児童生徒が授業や家庭学習などで利用する「授業・学習系システム」の2つのシステムのデータをクラウド上で連携し、児童生徒ひとりひとりの特性を生かした学校・学習の実現を目指す実証を行う。

 実証には、新地町の全小中学校(新地町立新地小学校、福田小学校、駒ケ嶺小学校、尚英中学校)の小学3年生から中学3年生までの児童生徒551人、教員63人が参加する。NTTコミュニケーションズは実証のプロジェクトマネジメントを担当するほか、教育クラウド・プラットフォーム「まなびポケット」を提供し、「授業・学習系システム」のデータ集積・分析と連携を行う。スズキ教育ソフトは校務支援システム「スズキ校務」、ラインズは個別学習支援システム「eライブラリ for まなびポケット」、コードタクトは授業支援システム「スクールタクト」、イーキューブは授業記録システム「BANSHOT」を提供し、各社でデータ連携を行う。

 実証により得られたデータを活用して、児童生徒ひとりひとりの出欠状況や友人関係、成績状況や学習履歴などを相関的に把握できる「児童生徒個人データ」を作成する。これにより、教員が児童生徒の学習状況や指導状況を瞬時に把握でき、教員の業務負担を軽減し、適切な指導や評価ができるようになる。

 また、表を用いて複数の評価項目においてどのレベルまで到達しているかを測る「ルーブリック評価」などを統合し、「教科指導データ」を作成する。教員がこの教科指導データを活用することで、児童生徒の主体性を引き出し、教員や児童生徒が主体的に参加し、教員や他の児童生徒との対話を通じて深い学びを得られる授業を実現する。
《工藤めぐみ》

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