子ども向け「プログラミング」関連書籍、リセマム読者反響ベスト5

 教育・受験情報サイトの「リセマム」は2017年、1年間を通じて9冊の子ども向けパソコン・ロボット・プログラミング関連書籍の読者プレゼントを行った。その中で、読者からの反響の大きかった5冊について改めて紹介する。

教育ICT 小学生
ひさかたチャイルド「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」
  • ひさかたチャイルド「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」
  • 汐文社「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」1
  • 汐文社「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」2
  • 汐文社「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」3
  • 翔泳社「親子で楽しく学ぶ!マインクラフトプログラミング」
  • ポプラ社「マンガでマスター プログラミング教室」
  • 学研プラス「学研まんが入門シリーズ はじめてのプログラミング」
 注目される「プログラミング教育」。相次ぐロボットキットなどの発売やプログラミング教室・スクールの全国的な普及からも、プログラミングに対する関心の高まりをうかがい知ることができる。近年では子ども向けプログラミング書籍も充実し始めており、どのような書籍を選んだらよいか迷う保護者も多いだろう。

 リセマムは昨年(2017年)の1年間で、9冊のパソコン、ロボット・プログラミング関連書籍の読者プレゼントを行った。その中から、読者反響が大きかった5冊について改めて紹介する。プログラミングに興味を持ち始めた子どものため、あるいは親子で一緒にプログラミングを楽しむため、書籍選びの参考にしていただきたい。

1位:「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」



ひさかたチャイルド「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」
画像:ひさかたチャイルド「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」

出版社:ひさかたチャイルド
著者:ロージー・ディキンズ
絵:ショー・ニールセン
訳:福本友美子
監修:阿部和広
価格:1,800円(税別)
仕様:大型/16ページ
対象年齢:小学校中学年から

 「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」は、世界24か国でヒットしている“しかけ絵本”。「Scratch(スクラッチ)」という、小学生向けのWebサイトが紙上に再現され、コンピューターに命令を出すプログラムの作り方が学べる。全16ページ中には119か所もの“しかけ”が施されており、コンピューターの中ではどのようなことが起こっているのか、プログラミングとはどのようなものなのかが、しかけ部分をめくるだけで視覚的にわかるような作りになっている。コンピューターの種類や「オン・オフ」「スクリーン」「光ディスク」の説明に始まり、二進法やコンピューター言語、インターネットの使い方やコンピューターの歴史まで、基礎から応用までが幅広く網羅されており、「プログラミング的思考力」を養えるだろう1冊だ。

2位:「親子で楽しく学ぶ!マインクラフトプログラミング」



翔泳社「親子で楽しく学ぶ!マインクラフトプログラミング」
画像:翔泳社「親子で楽しく学ぶ!マインクラフトプログラミング」

出版社:翔泳社
著者:Tech Kids School/キャデック
価格:1,800円(税別)
仕様:B5判/152ページ
対象:小学校1年生から6年生とその保護者

 日本最大級の小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School」で人気の高い内容をピックアップしたのがこの書籍だ。ゲームでおなじみの「Minecraft(マインクラフト)」を利用しながら書籍を読み進めることで、自然とプログラミングに親しめるようになっている。構成は、「マインクラフトって何?」「マインクラフトプログラミング入門」「『くり返し』でもっとラクに楽しく!」「とちゅうでちがうことをする!?」「クエストに挑戦だ!」「もっともっとトライしてみよう!」の全6章。ワクワクしながら読み進められる構成のため、親子で楽しみながらプログラミングに必要な「論理的思考力」を培うことができるという。

3位:「マンガでマスター プログラミング教室」



ポプラ社「マンガでマスター プログラミング教室」
画像:ポプラ社「マンガでマスター プログラミング教室」」

出版社:ポプラ社
監修者:たにぐち まこと
著者:落合ヒロカズ
定価:1,000円(税別)
仕様:A5判・ソフトカバー/208ページ
対象年齢:小学校中学年から

 「マンガでマスター」シリーズの中の1冊。章ごとに漫画パートと記事パートを設け、漫画パートでテーマに対する興味を喚起し、記事パートで実践的な知識を得られる構成になっている。漫画パートでは、プログラミングの知識がまったくない主人公が、ビジュアルプログラミング言語の「Scratch(スクラッチ)」の存在を知り、使い方を習得することでプログラミングへの興味と理解を深めていくというストーリーが展開される。この1冊を通じて「条件分岐」「四則演算」「イベントドリブン」などを活用した作品を完成させ、最終的には「Scratch」でシューティングゲームを作れるようになることを目指す。

4位:「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」(全3巻)



汐文社「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」1
画像:汐文社「パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング」1

出版社:汐文社
著者:松林弘治
監修:坂村健
編集:角川アスキー総合研究所
価格:各2,300円(税別)
仕様:AB判/各32ページ
対象:小学校中学年から

 小学校中学年以上を対象としたプログラミングの入門書で、プログラミングの基礎についてパソコンがなくても学べる構成がとられている。本で遊ぶだけで「プログラミングとは何か」、段階を踏んで理解できるよう工夫している。具体的には、1巻の「プログラミングって何だろう?」では、プログラミングを“すごろく”にたとえて説明。2巻の「ゲームを作ってみよう」では、実際にゲームを組み立て、プログラミングに必要な論理を学ぶ。3巻の「コンピューターを動かす魔法の言葉」では、アルゴリズムとはどういうものなのかを絵を用いてわかりやすく説明する。3巻は、10進数以外の進数の考え方などを扱うため、1・2巻よりも少し踏み込んだ内容が含まれている。

5位:「学研まんが入門シリーズ はじめてのプログラミング」



学研プラス「学研まんが入門シリーズ はじめてのプログラミング」
画像:学研プラス「学研まんが入門シリーズ はじめてのプログラミング」

出版社:学研プラス
監修:阿部和広
著者:橋爪香織
漫画:たき りょうこ
監修:うめ(小沢高広・妹尾朝子)
価格:1,404円(税込)
対象:小学生

 登場人物の小学生たちが、協力しながら自分の手で「ゲーム」を作り上げていくストーリー。ストーリーが1章終わるごとに「プログラミング入門レッスン」が配されており、理解を深めやすい構成といえる。プログラミング言語は「Scratch(スクラッチ) 2.0」を使用。ゲームの主人公を動かしたり、敵やワナの仕掛け方、ステージの切り替え方など、ゲームづくりに必要な知識をまんがと解説で学ぶことができる。本に沿って一通り学ぶと、実際に3ステージのアクションゲームを作成できる。プログラミングの基本的な考え方や仕組みが習得できるだけでなく、個人情報の注意点や「画像や音楽素材の著作権」「作品の発表の仕方」など、インターネットを使用するうえで大切なマナーも学ぶことができる。
《鶴田雅美》

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