大卒就職率、過去最高98.0%…7年連続上昇

 文部科学省と厚生労働省は平成30年5月18日、平成30年3月大学等卒業者の就職状況を発表した。4月1日現在の大学生の就職率は、前年同期比0.4ポイント増の98.0%で、平成9年の調査以来過去最高となった。大学生の就職希望率も75.3%と過去最高を更新した。

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就職率の推移(大学)
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 文部科学省と厚生労働省は平成30年5月18日、平成30年3月大学等卒業者の就職状況を発表した。4月1日現在の大学生の就職率は、前年同期比0.4ポイント増の98.0%で、平成9年の調査以来過去最高となった。大学生の就職希望率も75.3%と過去最高を更新した。

 調査は、文部科学省と厚生労働省が設置者・地域の別などを考慮し、112校(国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校)を抽出。4月1日現在の状況をとりまとめた。調査対象人員は6,250人。なお、就職率とは就職希望者に占める就職者の割合。

 大学(学部)の就職率は、前年同期比0.4ポイント増の98.0%。過去最低となった平成23年の91.0%から、7年連続で上昇。平成9年の調査開始以来、3年連続で過去最高を更新した。大学の就職希望率も7年連続で上昇し、前年同期比0.6ポイント増の75.3%。4年連続の過去最高更新となった。

就職率の推移(大学)
画像:就職率の推移(大学)

 大学の就職率のうち、国公立大学は前年同期比0.7ポイント増の98.0%、私立大学は前年同期比0.3ポイント増の98.0%。文理別では、文系が98.2%(前年同期比0.9ポイント増)、理系が97.2%(同1.5ポイント減)。

 男女別では、男子大学生が97.5%(同0.6ポイント増)、女子大学生が98.6%(0.2ポイント増)。国公立大学では男子97.9%、女子98.1%、私立大学では男子97.4%、女子98.7%だった。

 地域別では、「中部地区」の99.5%(同2.1ポイント増)がもっとも高く、ついで「関東地区」98.5%(同0.3ポイント減)。このほか、「九州地区」97.5%、「近畿地区」「中国・四国地区」97.4%、「北海道・東北地区」97.0%。

 短期大学の就職率は99.1%(同2.1ポイント増)、高等専門学校の就職率は前年度に引き続き100%、専修学校の就職率は94.7%(同1.4ポイント減)。大学と短期大学、高等専門学校を合わせた就職率は、前年同期比0.5ポイント増の98.2%、専修学校を含めると前年同期比0.4ポイント増の97.9%となった。

 就職希望率は、短期大学84.2%(同1.9ポイント増)、高等専門学校63.0%(同5.0ポイント増)、専修学校88.4%(同0.5ポイント増)だった。
《奥山直美》

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