【高校受験2019】京都府公立校入試、人気校に見る「良問」と出題傾向を分析…京進

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京都府の公立高等学校入学者選抜について、「京進」京都エリア統括責任者の小林良氏(写真)に話を聞いた
  • 京都府の公立高等学校入学者選抜について、「京進」京都エリア統括責任者の小林良氏(写真)に話を聞いた
  • 京進オリジナルの「リーチング手帳」の一部。「リーチングメソッド」に基づく学習法は高い効果をあげているという
  • 「京進」京都御池校の外観。京進は、関西・愛知を中心に、全国で学習塾や個別指導教室を展開している
 例年、前期選抜・中期選抜に分けて実施される、京都府の公立高等学校入学者選抜。中期選抜を実施したのち、相当の欠員が生じている場合には後期選抜が実施されることがある。選抜制度は2014年度(平成26年度)から大きく変更されているので、注意が必要だ。

 受験生自身はもちろん、保護者も知っておくべき公立高校受験の状況について、京都府の高校受験に詳しい「京進」京都エリア統括責任者の小林良氏に話を聞いた。合格に向けた夏休みの過ごし方や、人気校の出題傾向を紹介する。

京都府公立高校入試の制度をおさらい



--まず、京都府の公立高校入試について、制度や近年の変化を教えてください。

 京都府の公立高校入試は、平成26年度(2014年度)に大きく制度変更されました。それまでの総合選抜制度を廃止し、単独選抜制度が導入され、前期選抜・中期選抜・後期選抜の最大3回受験可能な制度になった点などがおもな変更点です。受験生に特に人気がある専門学科では、独自問題での学力検査が実施されています。いずれの学校・学科も、一定の比率で調査書も加味されて合否判定されます。

 この制度変更以降は大きな変更はなく、入試傾向も目立つ変化はありません。いずれの入試においても調査書の得点が一定比率で加味されますので、中学校生活、特に定期テストの対策は万全にしておく必要があります。

 また、京都府には、有名進学校、大学系列校などの私立高校も多数あります。受験を考える場合は、それぞれの学校の特徴を知り、公立高校との受験パターンを検討しましょう。専願、併願、コース別募集など多種多様な入試制度がありますので、そういった情報については私たちのような受験の専門家をうまく活用して受験に挑んでほしいと思います。

どうなる?2019年度の京都府公立高校入試



--普通科・専門学科の合格判定基準を教えてください。

 公立高校を受験する場合、多くの受験生は前期選抜から受験します。一部の学校を除き、普通科なら定員の30%、専門学科の場合は定員の100%が前期選抜で合否判定されます。

 前期選抜では高い目標にチャレンジしましょう。中期選抜もありますから、挑戦的な目標に向かってほしいと思います。

 専門学科の学力検査では、それぞれの学校が作成した独自問題が使用されます。学校ごとの特徴はありますが、共通しているのは思考力、記述力を問われるウエイトが高いということです。これらの力は一朝一夕で身に付くものではないので、日頃から専門学科の独自問題を意識した学習が必要と言えます。

 内申点はいずれの日程、学科でも合否判定に利用されます。特に、中期選抜普通科では約50%を内申点が占めます。

堀川・西京・嵯峨野…特に人気の学校をチェック



--特に人気の学校・学科の入試傾向について教えてください。

 高い大学合格実績を持ち、特徴ある教育で人気が高いのは公立高校専門学科です。具体的には、堀川高校探究学科群西京高校エンタープライジング科嵯峨野高校京都こすもす科の3校でしょう。人気校ですから、合格への道のりは簡単ではありません。高いレベルで出題される独自問題の対策が不可欠です。

 とは言っても、細かな知識ばかりを問われる入試ではありません。粘り強く考える力、自分の考えを相手に正しく伝える力が問われる良問が多く出題されています。

話題の大学入試改革、その影響は?



--大学入試改革に伴い、2020年からの「大学入学共通テスト」では知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力などを問う問題が出題されます。大学入試改革は、公立高校入試にも影響がありますか。

 京都府に限ったことではありませんが、思考力、記述力が問われる割合は高くなる一方です。専門学科の入試では明らかに大学入試を意識した出題、それも東京大学、京都大学といった最難関大学の入試問題を前提とした問題があります。とは言っても、中学3年生の知識で解答できる問題です。

 専門学科の入試で出題される問題は、私たちのような“受験のプロ”も唸る良問ばかりです。知識・技術、一問一答形式の学力だけでは得点が難しいでしょう。学力の根底となる課題発見力、課題解決力…私たち京進では「見えない学力」とも言っていますが、こういった力が問われます。

 保護者の方が経験された受験とは一変していると言っても過言ではありません。機会があれば、保護者の方にも今の入試問題をご覧いただきたいと思います。京進の保護者会でも実際の入試問題をご紹介しておりますが、みなさん一様に驚かれますね。

夏からの成績アップ、2019年度受験生へのアドバイス



--受験本番まで残り1年を切りました。合格に向け、夏休みを効果的に過ごすためのアドバイスをください。

 夏は受験の天王山。これまで部活動に夢中になってきた生徒も、一心不乱に受験勉強に取り組み始めます。まわりも勉強をしているようすが強まり、焦りがでるかもしれません。

 「さぁ、自分も勉強だ!」とやみくもに始める前に、まずは自分自身を分析してほしいと思います。何が得意で何が苦手なのか、苦手分野はどこでつまずいているのか。これまでの模試やテストの結果を踏まえて、自分の苦手分野を明らかにしましょう。

 自己分析のあとは、苦手分野の克服です。基本から徹底的に学習しなおして、苦手分野を減らしていきます。まとまった時間がある夏にこそ、苦手分野をなくしてしまいましょう。

部活に熱心だった生徒ほど「伸びしろ」大



--中学3年生の夏ごろから、大幅に成績を上げた生徒の事例はありますか。

 短期間で成績がアップするかどうかのポイントは、夏休みという長い期間をうまく活用できるかどうかです。自分で立てた計画をきちんと実行し、秋以降に成績を大幅にアップさせた先輩もたくさんいます。

 京進では合格した先輩たちを招き、自分の経験を直接後輩たちに語ってもらう会も開催しています。そこで多くの先輩が口にするのは、計画を立てる力、実行する力の重要性です。受験当日から逆算して、どういった順番で学習を進めるのか、今月は何をするのか、今週は何をするのか―。そして、今日は何をするのかまでを考えていました。

 部活動中心の中学生活を送ってきた生徒は、部活動に熱心であればあるほど学力の伸びしろが大きい傾向もあります。部活動も受験勉強も成功への道筋は同じです。大きな目標を持つこと、結果を自分で振り返ること、目標に向けて日々の計画を立てること、部活動に重心を置いていた生徒にはこれらの力が自然と備わっているようです。

塾ならではのサポートも



--夏からの通塾を考える受験生と、未来の受験生に向け、京進の特長を教えてください。

 京進では、入試傾向を綿密に分析し、難関公立高校、難関私立高校をはじめ多くの志望校別対策講座を用意しています。生徒にあわせたきめ細やかな指導をすることで、入試当日に最大限の力を発揮できるようバックアップします。

 京進オリジナルの「リーチング学習手帳」を使って、学習だけでなく生活面も含めて計画を立てる力、実行する力も養います。「すべては君の第一志望校合格のために」―。私たちがみなさんの受験勉強の一助になれば幸いです。

--ありがとうございました。

 京進は関西・愛知を中心に全国で学習塾、個別指導教室を展開している。最新の脳科学に基づくオリジナル学習法であるリーチングメソッドは、自ら学ぶ力を育む学習法として高い効果を上げている。2018年度の公立高校入試では、出題の傾向や内容について、試験当日にリセマム上で講評も行った。

 2019年度(平成31年度)京都府公立高等学校入学者選抜については、京都府教育庁指導部が2018年5月31日にWebサイトで発表した「京都府公立高等学校スクールガイド2018」が参考になる。各学校の特長や学習内容について知り、志望校選びに役立てよう。募集要項は今後、夏にかけて公開される見込み。
《編集部》

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