文科省、学校での熱中症対策を要請…夏休みにも備えて

 文部科学省は2018年7月18日、各都道府県教育委員会や各学校などに対し、熱中症事故を防止するために万全の対策をするよう求める通知を出した。また、通知と合わせて熱中症事故防止の参考となる資料を紹介した。

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文部科学省「熱中症事故の防止について(依頼)」2018年5月15日
  • 文部科学省「熱中症事故の防止について(依頼)」2018年5月15日
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 文部科学省は2018年7月18日、各都道府県教育委員会や各学校などに対し、熱中症事故を防止するために万全の対策をするよう求める通知を出した。また、通知と合わせて熱中症事故防止の参考となる資料を紹介した。

 全国各地で熱中症による事故が相次いでいることから、文部科学省はこれまでも学校現場で熱中症の予防や熱中症が発症した場合に的確に行われるよう、熱中症についてまとめた参考資料や教職員用の研修資料の作成・配布・周知をしてきた。また、2018年5月15日と7月4日には各都道府県教育委員会や各学校などに熱中症事故防止の注意喚起の通知を出している。

 愛知県豊田市で7月17日に体育・スポーツ活動以外で死亡事故が起きたこと、また、今後7月下旬にかけて高温が続く見込みであることを踏まえて、7月18日にあらためて熱中症事故の防止について通知を出した。

 通知では、「気象情報などに十分留意し、活動の実施について柔軟に対応を検討すること」「こまめな水分・塩分の補給や休憩とともに健康観察など健康管理の徹底を図ること」「熱中症の疑いがある症状がみられた場合の応急手当てを適切に実施すること」「夏休みを迎えるにあたり熱中症防止のための児童・生徒への指導を行うこと」など万全の対策をするよう依頼した。

 通知とあわせて、日常生活や運動時において注意すべき内容をまとめた指針など、熱中症事故防止の参考となる資料も紹介。各学校では参考資料を踏まえて、地域や学校の実情に応じてもっとも適切な熱中症防止策に取り組むよう要請した。文部科学省は繰り返し注意喚起を行い、学校における熱中症対策の徹底を促していくという。
《工藤めぐみ》

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