夏かぜの一種「ヘルパンギーナ」急増…最多は佐賀県

 乳幼児を中心に夏季に流行する急性のウイルス性咽頭炎「ヘルパンギーナ」の報告数が、2018年7月2日から8日に4,653件、7月9日から15日に7,600件と増加傾向にあることが、国立感染症研究所の調査結果より明らかになった。

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ヘルパンギーナの定点当たり報告数
  • ヘルパンギーナの定点当たり報告数
  • 国立感染症研究所
 乳幼児を中心に夏季に流行する急性のウイルス性咽頭炎「ヘルパンギーナ」の報告数が、2018年7月2日から8日に4,653件、7月9日から15日に7,600件と増加傾向にあることが、国立感染症研究所の調査結果より明らかになった。

 ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎。いわゆる夏かぜの一種で、2日から4日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて、のどに強い痛みが現れる。口の中やのどの奥に小さな水ぶくれができ、つぶれて潰瘍ができると痛みがあり、飲んだり食べたりしにくくなることがある。また、発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを起こすことがある。熱は2日から4日間程度で治まり、それにやや遅れてのどの痛みも消える。

 国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、ヘルパンギーナの報告数・定点当たり報告数は、2018年6月25日から7月1日が3,161・1.00、7月2日から7月7日が4,653・1.47、7月9日から7月15日が7,600・2.42と増加傾向にある。

 7月9日から7月15日の定点当たり報告数を都道府県別にみると、「佐賀県」が8.87ともっとも多く、「新潟県」8.58、「静岡県」7.47、「山形県」5.73、「三重県」4.33などが続いた。

 ヘルパンギーナは例年5月ごろより増加し始め、7月ごろにかけてピークとなり、8月ごろから減少を始め、9月から10月にかけてほとんど見られなくなる。特異的な治療法はなく、通常は対症療法のみ。患者の年齢は5歳以下が全体の9割以上を占める。1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で、0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されている。予防には、感染者との密接な接触を避けること、うがいや手指の消毒があげられる。おもちゃの貸し借りでうつることもあるので注意したい。
《工藤めぐみ》

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