仕事を引退したい時期、65歳以下は42.6%…18歳意識調査

 日本財団は2018年11月21日、第4回「18歳意識調査」の結果を発表した。テーマは「働く」。17歳~19歳の42.6%が仕事から引退する時期を65歳、または65歳未満と考えており、政府が掲げる「70歳までの就業」とかなり差があることが明らかとなった。

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日本財団「18歳意識調査」第4回テーマ :働く
  • 日本財団「18歳意識調査」第4回テーマ :働く
  • (左)将来、なりたい職業はあるか/(右)具体的な職業
  • 就職したあと、「仕事」と「プライベート」のどちらを優先させたいか
  • 就職したあと、どの働き方を希望するか
  • 定年まで、1つの職場で働きたいか
  • 何歳まで働きたいか
 日本財団は2018年11月21日、第4回「18歳意識調査」の結果を発表した。テーマは「働く」。17歳~19歳の42.6%が仕事から引退する時期を65歳、または65歳未満と考えており、政府が掲げる「70歳までの就業」とかなり差があることが明らかとなった。

 第4回「18歳の意識調査」は、日本財団が全国の17歳~19歳男女を対象に実施したもの。2018年10月26日~28日に調査を実施し、800人の有効回答を得た。

 対象者のうち、将来なりたい職業が「ある」と回答した58.3%の人に、具体的な職業を質問(複数回答)。「公務員」15.7%が最多で、「会社員」15.0%、「エンジニア、デザイナー」12.7%、「医師、看護師」9.2%、「教師、学者」8.8%などが続いた。

 就職したあと、仕事とプライベートのどちらを優先させたいかと聞いたところ、「プライベートを優先」と回答した人は53.0%と過半数を占めた。「仕事を優先」と回答した人は20.3%だった。働き方については、30.3%の人が「決められた場所、決められた時間で勤務」を希望し、自由回答では「オンとオフを切り替えたい」「決まっていた方がプライベートの予定を立てやすい」など、プライベートと仕事を両立させたいからこその理由が多かった。「場所や時間に縛られない勤務」を希望する人は26.4%で、「ワークライフバランスを重視」「子育てと両立させたい」など、プライベートを重視しつつ仕事と両立させたい理由が多かった。

 定年まで、1つの職場で働きたいか聞いたところ、34.4%が「はい」と回答し、「いいえ」25.3%を上回った。1つの職場で働きたい理由としては、「1つのことを貫きたい」「安定した給料を貰いたい」「再就職は大変そう」など多様な意見があがった。1つの職場で働きたくない理由としては、「色々な体験がしたい」「キャリアアップをしたい」などの理由や、ライフステージに合わせて「働きやすい環境で働きたい」という意見があがった。

 何歳まで働きたいか聞いたところ、「わからない」という回答以外では、「65歳」が最多の23.6%。ついで、「65歳未満」19.0%、「70歳」13.8%、「75歳」4.0%、「80歳以上」10.3%。17歳~19歳の42.6%が仕事から引退する時期を65歳、または65歳未満と考えており、政府が掲げる「70歳までの就業」とかなり差が出た。「65歳」の理由は、「65歳までが体力的にも能力的にも限界」「働く意欲がなくなりそう」など体力面や精神面の限界について、「年金がもらえるまでは働く」「貯蓄をするため」など金銭面についての不安が理由としてあがった。
《桑田あや》

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