「明日ももっと勉強したい」スマイルゼミに隠された、小学生のやる気をつなげる秘密

ジャストシステムの「スマイルゼミ 小学生コース」が、「イード・アワード2018通信教育 小学生タブレットの部」にて総合満足度最優秀賞を2年連続で受賞。継続できる通信教育として評価されるサービスの秘密を取材した。

教育ICT 小学生
スマイルゼミの開発・提供を担当するラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏と同事業部・企画開発グループの大島教雄氏
  • スマイルゼミの開発・提供を担当するラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏と同事業部・企画開発グループの大島教雄氏
  • 「イード・アワード2018通信教育 小学生タブレットの部」最優秀賞受賞トロフィー
  • スマイルゼミの開発・提供を担当するラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏と同事業部・企画開発グループの大島教雄氏
  • スマイルゼミ小学生コースには、毎月学習進度に応じた表彰制度がある
  • ジャストシステム ラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏
  • ジャストシステム ラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏
  • ジャストシステム ラーニングイノベーション事業部・企画開発グループの大島教雄氏
  • ジャストシステム ラーニングイノベーション事業部・企画開発グループの大島教雄氏
 「毎日、自分からすすんで勉強してほしい」そう考えている保護者の方は多いはずだ。

 ジャストシステムの「スマイルゼミ 小学生コース」が、「イード・アワード2018通信教育 小学生タブレットの部」にて総合満足度最優秀賞を2年連続で受賞。さらに、部門賞「子どもが好きな通信教育」「継続しやすい通信教育」を受賞した。

 子どもが好んで続ける通信教育として選ばれた本コースの特長を、開発・提供を担当するラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏、同事業部・企画開発グループの大島教雄氏に聞いた。


通信教育における最難題の解決に挑む



--この度はご受賞おめでとうございます。まずはご受賞の感想からお聞かせください。

大島氏:大変光栄です。スマイルゼミは開講当初から “夢中になる!だから、続く。” をキャッチフレーズにしてきました。総合満足度での最優秀賞ももちろんのこと、「子どもが好きな通信教育」と「継続しやすい通信教育」の2つの部門でも賞をいただき、「続けやすさ」を認めていただけたことがとてもうれしいです。

寺尾氏:企画当初、私や大島、ほかの教材開発担当も子育て中のメンバーが多く、自分の経験に基づいて「従来のような紙の教材だと続かない」「毎月送られても教材の収拾がつかない」という保護者としての悩みから企画がスタートしました。

インタビューに応じるラーニングイノベーション事業部・企画マーケティンググループの寺尾房代氏

 働いているお母さんたちは忙しくて、後で教材などを整理整頓しようと思っているうちに次月の教材が届いてしまう、ということもあると思います。学習に必要な教材や道具がタブレット1台に集約されていれば、片付ける手間も教材を探す手間も省けるので、親のストレスも減り、お子さまもすぐに勉強に取りかかれます

 実際サービスを開始して以来、保護者の方に喜ばれていることのひとつは、勉強をするためにテキストとノートと筆箱をそろえる必要がない点です。ボタンひとつでタブレットがすぐに起動するので、気が向いたときやちょっとした時間に取り組むことができるからです。

大島氏:確かに、受講しているお子さまは、すきま時間を使って勉強している子が多いようですね。サービス開始前は、学校から帰ってきて、スマイルゼミで学習すると予想していましたが、朝、学校に行く前に取り組んでいるお子さまが多いことがわかりました。

寺尾氏:放課後は習い事や宿題などで忙しいので、支度が終わって朝ごはんを待つといった、ちょっとした時間にやっているようですね。

--いい習慣ですね。スマイルゼミの教材がすきま時間にも取り組める仕様になっていることも影響しているのでしょうか。

ジャストシステム ラーニングイノベーション事業部・企画開発グループの大島教雄氏
インタビューに応じるラーニングイノベーション事業部・企画開発グループの大島教雄氏

大島氏:そうですね。学年や単元によって、短いもの、長いものもありますが、だいたい1教材あたり15分を目安にしています。1日に3~4教材学習すると30分~1時間くらいになります。毎日朝夕分けて学習しているお子さまもいますし、週末にまとめてやっているお子さまもいらっしゃいます。自分で組み合わせられるので、ライフスタイルに合わせやすいのかもしれません。

「もっともっと勉強したい」達成感で夢中にさせる



--お子さまを夢中にさせる工夫、スマイルゼミならではの特長を教えてください。

大島氏:スマイルゼミには、毎月、学習進度によって表彰される仕組みがあります。「マイキャラ」と呼ばれるタブレット上の自分の分身キャラクターが、他受講生のマイキャラが集まる授賞式画面で、ステージに登壇し、表彰されます。まるで自分がステージに立ったかのように感じ、達成した実感を得ることができます。毎月表彰されることを目標にしているお子さまが多いようです。

寺尾氏:学習進度のランクには、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナがあります。一度プラチナを受賞すると「ランクを下げたくない」という気持ちで継続して頑張るお子さまもいますね。

豪華に着飾ったマイキャラたちが表彰式のステージに登壇

--授賞式のマイキャラは、かなり豪華な衣装を着ていますね。

大島氏:マイキャラは、服やめがね、持ち物などを変えることができるのですが、イベントなどで目標をクリアすると特別なパーツをもらえます。それを身に付けていくと、より豪華に着飾ることができます。

寺尾氏:冬には雪合戦、夏だと花火大会を模したチーム対抗の学習イベントがあって、勝利チームには限定のパーツがプレゼントされます。あくまで学習進度で競いますから、学習をしないと勝利できません。たとえば、毎日課される「ミッション」や、学習した結果貯まる「スター」の数の合計によって勝敗を競うといった具合です。毎月の教材をこなすだけでなく、イベントなどで学びに変化をつけることも、飽きずに継続してもらうための工夫のひとつです。

大島氏:ミッションは全員に同じものを出すのではなく、お子さまによって出し分けをしています。たとえば自分の得意な分野だけをやっている子には、苦手分野のミッションを出すことでまんべんなく学習してもらうようにしています。

ミッションは学習進度に合わせて、苦手分野、得意分野、復習問題がバランスよく出題される

寺尾氏:一度間違えた問題を解き直さないお子さまもいますから、解き直しをミッションにすることもあります。特に小学生のうちは、毎月の教材を満遍なくこなし、偏りなく、苦手を作らないようにしています。

大島氏:紙の教材では、答えを書き込んでしまうと、同じ問題は解かないことが多いと思います。でも学習においては、どこを間違えたかを詳しく知って、何度も復習することがとても大事ですよね。タブレットであれば、一度解いた問題もまっさらな状態で復習ができます。たとえば暗記科目で同じ問題を何度も出して覚えたり、計算問題で同じような形式の別問題を出したり、繰り返し復習できるような仕組みをつくっています。

--ミッションという形でリコメンドしてくれれば、自習でも安心ですね。保護者の方の中には、タブレットを使ってお子さまが「はたして本当に勉強しているのかな」と心配されている方もいらっしゃるようです。

寺尾氏:「みまもるネット」機能を利用すれば、保護者の方は学習状況をスマホで確認できます。子どもが勉強しているのかどうかの不安が先行して、つい叱ってしまっていた保護者の方がこの機能を利用したところ、学習状況が可視化されるので安心でき、叱る機会が減ったという声もお聞きしました。また、先ほど紹介した学習課題となる「ミッション」は保護者の方からもスマホで設定することができます。保護者の方自ら、お子さまに学ばせたい分野や単元を出題することもできるのです。

自らの子育て経験から「継続できる通信教育」を開発しているジャストシステムのおふたり

2020年の教育改革を見越し、プログラミング講座・英語講座も充実



--スマイルゼミを始めるタイミングはいつが多いかを教えてください。

寺尾氏:1年を通して、受講を始める方はいらっしゃいますが、やはり進級する手前で教材を探して、受講を始める方が多いですね。夏休みなどの長期休暇の前に自宅やお出かけ先でできる教材としてお選びいただくことも多いです。

--夏休みならではの教材を設けられているのでしょうか。

寺尾氏:はい、春・夏・冬の長いお休みには特別講座を設けています。その中のひとつが、今年の春休みから始めたプログラミング講座です。スマイルゼミのポリシーとしては、日々の学習では教科書に準拠した毎月の教材にしっかりと取り組んでもらい、プラスして長期休暇にはプログラミングなどの特別な学習に触れてもらおうと考えています。まとまった時間がとれるので、腰をすえて、考えを深めることができます。

「教科書に準拠した基礎力の育成と、新しい学びをカバーするカリキュラム開発に取り組んでいる」と話す寺尾氏

スマイルゼミのプログラミング講座の特長は、各教科に関連づけて出題しているということです。たとえば「水槽の水をいっぱいにしよう」という課題では、算数におけるリットルやデシリットルという単位の知識を使いながら、適切な回数でキャラクターにバケツを運ばせるようにプログラミングをしていくものです。

大島氏:ジャストシステムはもともとソフトウエアを開発している会社ですから、プログラミング教材もオリジナルで作っており、お子さまがひとりでも自学自習できるように工夫しています。

--英語4技能をバランスよく学べる講座も開始されていますね。

寺尾氏:はい。1~6年生まで「聞く・話す・読む・書く」の基礎を養う教材を、毎月配信しています。3~6年生は、2020年に小学校で本格的に実施される新学習指導要領に準拠した教材として開発し、1~2年生は3年生の内容に接続できるようにオリジナル教材を出しています。2020年に、実際に英語が教科のひとつになった際には、国数理社と同じように教科書に準拠した教材として提供する予定です。

スマイルゼミでは、タブレット登録の際に、お子さまが通っている小学校名を登録すると、自動的に使用教科書が選択され、それに準拠している教材が紐づけられる仕組みになっています。

「スマイルゼミ 小学生コース」は「イード・アワード2018こども英語教材 小学生の部」でも最優秀賞を受賞

大島氏:学習指導要領の範囲を超えてもっと英語を学びたいお子さまのための「英語プレミアム」というオプション講座も用意しています。

寺尾氏:英語プレミアムには、1・2年生におすすめの「HOP」と3~6年生におすすめの「STEP」のコースがあります。HOPは聞く・話すが中心で、よく知っている物語を英語で聞くなど、通常の講座よりも聞くボリュームが多くなります。

STEPでは読み書きが加わり、文字と音の関係を学ぶフォニックス学習も行います。タブレットのインカメラ機能を使って、自分の口の形とお手本の口の形を見比べて練習ができるようになっていて、発音の反復学習が可能です。さらに、英検5級~2級のコースも用意してあります。

ベースとなる基礎力をしっかり習得することが大切



--これからの教育を受けるお子さまたちに期待すること、アドバイスをお願いします。

寺尾氏:今後、学校の授業は、みんなで話し合って解決していくアクティブラーニングやディスカッション型の授業が増えると予想されます。ただやはりそのベースになるのは、読み書き計算と言われるような基礎力です。基礎力を身に付ける過程は、地味で辛いプロセスだと感じる子が多いですが、スマイルゼミではタブレットの特長を生かして、楽しく、しっかりと取り組めるよう、これからも支援していきたいと思っています。

「ソフトウエア開発の知見と実績を生かしながら、より良いサービスを追求し続けたい」と話す大島氏

大島氏:家庭学習をコツコツと行い、基礎を積み重ねることで、今後大きく変わっていく世の中でも対応できる基盤を養うことができると思います。これからも、スマイルゼミは楽しみながら学びを継続できる仕組みを提供していきます。

寺尾氏:新学習指導要領に合わせてスマイルゼミの教材も随時改訂していきますし、プログラミングや英語の学習内容も本格実施に向けてブラッシュアップしていく予定です。

--スマイルゼミのこれからが楽しみです。本日はありがとうございました。

 「通信教育は続かない」という固定観念を打破するスマイルゼミ。社員が親としての反省と要望から企画・開発をはじめ、現在もその思いに基づいて工夫を凝らし続けているサービスだ。

 外発的な動機付けによって、学習を継続させようとする教育サービスは少なくない。ただ、あまりにも学びと乖離してしまうと、それは単なる娯楽に成り下がってしまうのが現実だ。その点スマイルゼミは、きわめて学びとリンクしやすい位置に外発的な動機が設定されているように感じた。学びのきっかけすら、タブレットの中に組み込むことで、スムーズに、スマートに学習を継続することができるのだ。

 ソフトウエアを開発する会社としての長きに渡る実績から、保護者の方、お子さまをはじめとするユーザーを見つめ、カリキュラムだけでなく機能もブラッシュアップを継続しているがゆえ、その満足度は高い。ぜひ今後にも期待したい。
《渡邊淳子》

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