文科省「児童生徒の学習評価・指導要録の改善等」を通知

 文部科学省は2019年4月9日、教育委員会などに向けた「小学校、中学校、高等学校および特別支援学校等における児童生徒の学習評価および指導要録の改善等について」をWebサイトに公開した。通知は3月29日付で行われている。

教育業界ニュース 文部科学省
文部科学省「小学校、中学校、高等学校および特別支援学校等における児童生徒の学習評価および指導要録の改善等について(通知)」
  • 文部科学省「小学校、中学校、高等学校および特別支援学校等における児童生徒の学習評価および指導要録の改善等について(通知)」
  • 学習評価についての基本的な考え方
  • 各教科等・各学年等の評価の観点等およびその趣旨(小学校および特別支援学校小学部並びに中学校および特別支援学校中学部)の一部
 文部科学省は2019年4月9日、教育委員会などに向けた「小学校、中学校、高等学校および特別支援学校等における児童生徒の学習評価および指導要録の改善等について」をWebサイトに公開した。通知は3月29日付で行われている。

 中央教育審議会は2019年1月、新学習指導要領のもとでの学習評価の重要性を踏まえたうえで、その基本的な考え方や具体的な改善の方向性について示した「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」をまとめている。

 文部科学省は報告を受け、学習評価を行うにあたっての配慮事項、指導要録に記載する事項、各学校における指導要録作成にあたっての配慮事項などを別紙としてまとめ、3月29日付で各教育委員会などに通知。学習評価についての基本的な考え方、学習評価と指導要録のおもな改善点、学習評価の円滑な実施に向けた取組み、学習評価の改善を受けた高等学校入学者選抜、大学入学者選抜の改善も伝えている。

 学習評価の基本的な考え方として、「児童生徒の学習改善につながるものにしていくこと」「教師の指導改善につながるものにしていくこと」「これまで慣行として行われてきたことでも、必要性・妥当性が認められないものは見直していくこと」を掲げている。

 学習評価のおもな改善にて、「知識および技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」という資質・能力を3つの柱とした新学習指導要領のもと、指導と評価の一体化を推進する観点から、観点別学習状況の評価の観点についても「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で設定すると説明。「学びに向かう力、人間性等」については、「主体的に学習に取り組む態度」として観点別学習状況の評価になじまず、個人内評価などを通じて見とる部分があることに留意する必要があると明記している。

 別紙として公表された5つの資料では、小学校、中学校、高等学校それぞれの指導要録に記載する事項等とともに、小・中学校の各教科等・各学年等の評価の観点等およびその趣旨、高等学校の各教科等の評価の観点およびその趣旨がまとめられている。

 小学校の指導要録に記載する事項等をみると、各教科の学習の記録のうち観点別学習状況について、学習指導要領に示す各教科の目標に照らして、その実力状況を観点ごとに評価し記入するよう記載。「十分満足できる」状況と判断されるものをAとし、「おおむね満足できる」状況はB、「努力を要する」状況はCのように区別するという。

 通知の中で、教師の勤務負担軽減を図りながら学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう、学校全体としての組織的かつ計画的な取組みを行うことが重要としている。学習評価については、日々の授業の中で児童生徒の学習状況を適宜把握して指導の改善に生かすことに重点を置くよう記している。

 また、学習評価は、学習や指導の改善を目的として行われているものとして、入学者選抜に用いることを一義的な目的として行われるものではないと明記。学習評価の結果を入学者選抜に用いる際には、学習評価の特性を踏まえつつ適切に行うことが重要との考えを示した。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)