息子は、タブレットで英語の習熟度別レッスンを受け、月に1回オンラインで外国人講師とマンツーマンで英会話を実践している。日本にいながらリアルな英語コミュニケーションを体験させたいと思い、「TGG Summer Festival 2019」に親子で参加してみた。
TGGは、東京都教育委員会の方針のもと、官民連携で提供する体験型英語学習施設。2018年9月に東京・青海にオープンした。英語を使用する楽しさや必要性を体感し、「通じた」「わかった」という成功体験が、英語学習の意欲向上のきっかけ作りとなるよう開設された。
通常は学校利用と一般利用があり、いずれも事前予約制だが、TGG Summer Festival 2019期間中は基本的に予約不要（一部のプログラムを除く）。ドローン×プログラミング体験や英語の絵本読み聞かせなど、おもに小学生を対象としたプログラムを中心に展開する。
1階に特設の「Welcomeエリア」は無料で入場でき、イングリッシュスピーカーたちとの英会話やデジタルえほん体験のほか、「英語で落語」「英語でマジックショー」といった週末特別イベントも楽しめる。2階・3階は、4～18歳の子ども1,500円、保護者500円の入場料のみで、TGG内の見学とプログラムの一部を体験できる。なお、3歳以下は入場無料。
また、夏休み版の特別プログラムや通常のプログラムをより手軽に体験できる有料のプログラムもある。料金は30分プログラムが1,000円、60分プログラムが2,000円。30分プログラムでは「磁石の実験をしよう」「3つのマジックに挑戦しよう」「マラカスを作ろう」「日記帳を作ろう」「スタジオインタビュー」を提供。60分プログラムでは「英語でお茶体験」「コマ撮り作品を作ろう」「クイーンズランド留学体験」のほか、ホテルやレストランなどを舞台にまるで海外にいるような臨場感のあるシチュエーションで、TGGのイングリッシュスピーカーを相手に、英語でミッションをこなしていく。
息子は、TGGタウンのアトラクションエリアでファーマシー（薬局）とホテルを体験。店員役のイングリッシュスピーカーに「のどが痛いので、のどに効く薬がほしい」「スイートルームを2泊と食事の予約をしたい」といった要望を伝えるミッションに挑戦した。最初はなかなか言葉が出なかったが、サポート役のイングリッシュスピーカーに言葉を発するようにうまく促されながら、カードやジェスチャーも交えて何とかミッションをこなせたときには、「英語が通じた！」と達成感があったようだ。
症状を英語で伝え、薬を処方してもらう
ほかにも「ドローン×プログラミング体験」「3つのマジックに挑戦しよう」「日記帳を作ろう」に参加した。息子は「プログラミング」に興味があるので、説明が英語でも楽しそうに取り組んでいた。マジックは「えっ、どうなっているの？」という疑問に応えて英語でネタが明かされ、がんばって英語を聞き取ろうとしていた。耳や口だけでなく、手を動かす、目で見るなど五感を使って英語に触れられた。息子は「楽しかった！また来たい!!」と言っている。これを機に英語学習の意欲向上につながったのではないかと思う。
カップを使ったマジックの種が明かされ、実際にやってみる
一緒に連れて行った3歳の娘は、TGG Summer Festivalの対象年齢ではなかったが、兄が英語を話すのを見聞きしたり、イングリッシュスピーカーに英語で話しかけられたりして、英語に触れられる貴重な経験ができた。こういった経験を積むことで、抵抗なく英語を聞いたり話したりできるのではないかと期待している。
海外留学はハードルが高いが、TGGならリアルな環境で楽しみながら英語を身に付けられそうだ。TGG Summer Festival 2019は、8月1日から25日まで毎日午前10時から午後5時まで（最終入場4時20分）開催している。夏休み中、青海方面に足を運ぶ際には、立ち寄ってみてはいかがだろうか。
