第13回キッズデザイン賞、最優秀賞は運動型教育プログラム

 キッズデザイン協議会は2019年9月25日、「キッズデザイン賞」の第13回受賞作品263点の中から、最優秀賞、優秀賞など優秀作品33点を発表。最優秀賞である「内閣総理大臣賞」は、Terada3DWorksの「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」が受賞した。

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最優秀賞「内閣総理大臣賞」受賞作品 Terada3DWorks「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」
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 キッズデザイン協議会は2019年9月25日、「キッズデザイン賞」の第13回受賞作品263点の中から、最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞など優秀作品33点を発表。最優秀賞である「内閣総理大臣賞」は、Terada3DWorksの「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」が受賞した。

 「キッズデザイン賞」は、2007年に創設された子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・空間・サービス・活動・研究を対象とする顕彰制度。子ども用にデザインされたもののほか、大人・一般向けに開発されたものでも子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象となる。これまで、全国の企業や自治体、教育機関・NPOなどさまざまな団体から累計4,986点の応募があり、そのうち2,968点が受賞している。

 第13回を迎える2019年のキッズデザイン賞では、3月1日から5月10日までの募集期間で応募数は437点。保育・教育関係の施設や、保育従事者の負荷軽減につながる製品やサービスの応募が増加傾向にあり、また暮らしや働き方が多様化する中で、個々の生活に合った新たな視点のサービスや防災対策に関する応募が多数みられたという。受賞数は、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」部門76点、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」部門106点、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」部門81点の計263点。そのうち、最優秀賞や優秀賞など優秀作品33点が発表された。

 最優秀賞である「内閣総理大臣賞」は、Terada3DWorksの「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」が受賞。子どもたちがスマートフォンやゲーム、デジタル教育で室内にこもりがちであるといった課題を解決するために開発された、3Dプリンターを活用した運動型教育プログラムだ。「多様なフライングディスクの飛行特性を体感」「自分でフライングディスクを3Dモデリングし、3Dプリンターで制作」「実際に投げてみる」という3回のプログラムにより、遊びの中で子ども同士の会話や個性を養うことができる。課題意識からモデリング、身体と対話の引き出し方まで、精緻にデザインされた秀逸なプログラムである点が高く評価された。

 そのほか、受賞作品はLIXILの「レジリエンストイレ」や、TOKYO GLOBAL GATEWAYの「TOKYO GLOBAL GATEWAY」、ヤマハ発動機の「親子エンジン分解組立教室」、積水ハウスの「イクメン休業」など。TEPIA特別賞は、富士通/富士通デザインの「Ontenna」が受賞した。

 第13回受賞作品を含むこれまでの受賞作品は、10月25日に公開予定の「受賞作品検索サイト」にて閲覧できる。
《桑田あや》

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