私立幼稚園の96.7%が預かり保育実施、開所時間は長時間化

 幼稚園・保育所が開いている時間は2012年に比べて長時間化していることが、ベネッセ教育総合研究所が発表した調査結果より明らかになった。国公立・公営よりも私立・私営園のほうが長い時間、開所する傾向にある。私立幼稚園の「預かり保育」実施率は96.7%だった。

教育・受験 先生
開所時間の長さ(経年比較・平均)
  • 開所時間の長さ(経年比較・平均)
  • 預かり保育の実施(幼稚園・経年比較)
  • 障がい・特別に支援を要する園児(経年比較)
  • 保育実践上、運営上の課題(園全体)
  • 保育者の資質の向上のために必要なこと(園全体)
  • 特に必要な研修の内容
 幼稚園・保育所が開いている時間は2012年に比べて長時間化していることが、ベネッセ教育総合研究所が発表した調査結果より明らかになった。国公立・公営よりも私立・私営園のほうが長い時間、開所する傾向にある。私立幼稚園の「預かり保育」実施率は96.7%だった。

 「幼児教育・保育についての基本調査」は、全国の幼稚園・認可保育所・幼保連携認定こども園の園長などを対象に実施したもの。4,565人より回答を得た。調査時期は2018年11月。これまで、第1回(2007/2008年)、第2回(2012年)調査が行われており、今回で3回目。今回は初めて調査対象に認定こども園が含まれた。

 幼稚園・保育所・認定こども園の開所時間は、幼稚園が国公立7時間29分・私立9時間29分、保育所が公営11時間25分・私営12時間2分、認定こども園が公営11時間24分・私営11時間50分。幼稚園・保育所とも、開所時間が2012年よりも長時間化している。私立幼稚園の「預かり保育」実施率は96.7%。平均終了時刻は午後5時46分であった。

 障がいのある園児や特別に支援を要する園児がいる園は、国公立・公営園では約9割、私立・私営園では約7割~8割だった。過去の調査結果と比べると経年で増加しており、園が多様な子どもを受入れていることがわかった。

 保育実践上、運営上の課題を聞いたところ、「保育者の資質の維持・向上(とてもあてはまる・まああてはまる)」93.7%が最多。ついで、「保育内容・方法の充実」90.6%、「管理職の指導力の向上」89.5%、「障がいのある子ども・特別に支援を要する子どもの対応」86.0%など。忙しいなかで多様な子どもを受け入れており、保育者により高いレベルの専門性が求められている実態が明らかになった。

 保育者の資質向上に必要な対策は、「保育者同士が学び合う風土づくり」38.9%がもっとも多く、「園内研修の内容の充実」27.7%、「保育者の給与面での処遇改善」26.4%、「研修に参加する機会の保障(代替保育者確保のための人件費の充実など)」24.5%などが続いた。

 保育者が受講する研修として、特に必要だと思う内容は、「特別な支援を必要とする子どもの理解や保育」82.8%、「子どもの成長・発達についての理解」71.6%、「幼児(3~5歳児)の保育の内容、方法」65.6%、「保護者とのコミュニケーションスキル」60.0%などが多かった。
《外岡紘代》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)