就職活動、早期開始の企業で「混乱生じた」41.0%

 文部科学省は2019年10月30日、「2019年度就職・採用活動に関する調査」の結果(速報版)を公表した。就職・採用活動の設定について、学生の45.9%が「現在の開始時期でよい」と評価した一方、「早期に開始する企業があり、就職活動に混乱が生じた」との声も41.0%あった。

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就職・採用活動の開始時期が設定されていることについて(大学等調査)
  • 就職・採用活動の開始時期が設定されていることについて(大学等調査)
  • 就職・採用活動開始時期が同じ時期となったことのよい影響(大学等調査)
  • 就職・採用活動開始時期が同じ時期となったことの課題(大学等調査)
  • 就職・採用活動時期が同じ時期となったことについて(企業調査)
  • 広報活動開始時期
  • 採用選考活動開始時期(企業調査)
  • 学生の学業などへの配慮(企業調査)
  • 就職・採用活動におけるオワハラについて(大学等調査)
 文部科学省は2019年10月30日、「2019年度就職・採用活動に関する調査」の結果(速報版)を公表した。就職・採用活動の設定について、学生の45.9%が「現在の開始時期でよい」と評価した一方、「早期に開始する企業があり、就職活動に混乱が生じた」との声も41.0%あった。

 就職・採用活動に関する調査は、就職問題懇談会の協力のもと、2019年度の就職・採用活動の状況を把握し、今後の就職・採用活動の円滑な実施の検討に資することを目的に実施。学生向け調査は、国公私立大学、短期大学、高等専門学校の計1,177校を対象に2019年7月12~8月7日に実施し、有効回答数は1,106件。企業向け調査は、全国の企業2,500社を対象に2019年7月17日~8月7日に実施し、有効回答数は980件。

 就職・採用活動時期(広報活動は3月1日以降、採用選考活動は6月1日以降)については、学生の45.9%が「現在の開始時期でよい」と回答。就職・採用活動開始時期が前年度と同じ時期となったことについて、よい影響としては「学生が就職活動の準備をしやすくなった」52.2%、「大学などが就職支援の計画を立てやすくなった」51.9%、「学生が計画的に学修できるようになった」45.5%などが多かった。

 課題については、「実質的な選考活動を早期に開始する企業があったことで、学生の就職活動に混乱が生じた」が41.0%ともっとも多く、「教育実習を行う学生について、採用面接の時期が重なった」34.8%、「授業、試験などと重なり、学業に支障が生じた」24.2%などと続いた。

 一方、企業側は就職・採用活動開始時期が前年度と同じ時期となったことのよい影響は「特にない」48.3%が最多、ついで「採用の準備や計画が立てやすくなった」47.0%。悪い影響では「開始時期を遵守せず、早期に採用選考活動を開始する企業がいた」41.3%がもっとも多かった。

 企業向け調査によると、広報活動開始時期を「3月以降に開始した」と回答した企業は62.7%、採用選考活動を「6月以降に開始した」と回答した企業は30.5%。採用選考活動開始時期を企業の規模別でみると、大企業は「6月」28.4%、「3月」26.7%、「4月」23.3%、中小企業は「3月」27.6%、「4月」24.7%、「6月」19.7%の順に多かった。

 このほか、採用・広報活動・インターンシップにおいて、学生の学業などへの配慮を「行っていた」と回答した企業は81.3%。配慮の内容は、「説明会や面接日、インターンシップ実施日について、余裕を持って連絡するように務めた」が77.8%ともっとも多く、前年度より3ポイント増えた。「授業などの事情に応じ面接の日程変更を行った」は前年度比10.7ポイント減の64.9%、「夕方や土日に説明会や面接を行った」は前年度比2.3ポイント減の35.7%だった。

 企業から学生の意思に反してほかの企業などへの就職活動の終了を強要するようなハラスメント的な行為(オワハラ)について、相談を受けた大学などは32.9%。学生からセクシュアルハラスメントのような行為(セクハラ)について相談を受けた大学などは5.2%だった。
《奥山直美》

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