英検2020 1day、2019年度実施分は例外措置対象者に返金

 日本英語検定協会は2019年11月19日、2019年度「英検2020 1 day S-CBT」における例外措置の対応を公表した。文部科学省との協議により、例外措置対象者については返金とする。そのほか、2020年度「英検2020 2 day S-Interview」の継続を発表した。

教育・受験 高校生
日本英語検定協会「英検」
  • 日本英語検定協会「英検」
  • 例外措置とは
  • 2019年度「英検2020 1 day S-CBT」を受験予定の受験者への対応
 日本英語検定協会は2019年11月19日、2019年度「英検2020 1 day S-CBT」における例外措置の対応を公表した。文部科学省との協議により、例外措置対象者については返金とする。そのほか、2020年度「英検2020 2 day S-Interview」の継続を発表した。

 導入延期となった「大学入試英語成績提供システム」だが、実際にはシステムの「例外措置」として、2019年度より試験が実施される。日本英語検定協会(英検協会)の「英検2020 1 day S-CBT(S-CBT)」も、文部科学省によるガイドラインを受け、2019年度は2019年11月24日、12月8日、2020年1月12日、2月16日、3月15日に試験を行う準備を進めてきた。

 英検協会は今回の導入延期に伴い、文部科学省と「例外措置」対象の受験者への措置について協議。その結果、2019年度「S-CBT」の受験予定者のうち、例外措置対象者で、例外措置の申込受付期間(9月9日~20日)に申し込んだ者については返金の対応をとる。また、例外措置の申込受付期間後に、残席を追加申込をした例外措置対象者も、申し出ることで原則返金とする。

 なお、「例外措置」とは、離島・へき地に居住または通学している、または、非課税世帯であるなど負担を軽減すべき特別な理由があり、「高校の学びに支障がない」ことを学校長が認めた生徒が、高校2年生における一部の試験結果1回分を高校3年生の4月から12月の2回分に代えて活用できる措置。

 導入延期に伴い例外措置対応がなくなり、受験することができなくなるため返金となる。返金の申し出は英検サービスセンターまで、電話、Web問合せフォーム、FAXにて対応する。電話の受付時間は、平日午前9時30分から午後5時まで(土・日・祝日を除く)。

 なお、追加申込をした例外措置対象以外の高校2年生(2019年度現在)、高校3年生(既卒者を含む)以上の一般受験者は、返金の対象とならない。文部科学省と協議したところ、英検協会による追加申込の案内時に「2020年度の『大学入試英語成績提供システム』には活用できない」旨が記載されており、例外措置の対象者ではないことを承知のうえで申し込んだということで、返金の対象とはならなかった。この対応に関する意見や不明な点は、文部科学省まで問い合わせること。

 返金のシステムは現在、急ピッチで構築中。返金の受付期間は改めて案内するという。また、英検協会が実施運営する、「S-CBT」以外の「大学入試英語成績提供システム」参加試験についても、文部科学省との協議による決定事項を試験ごとに公表するとしている。

 そのほか、2020年度「英検2020 2 day S-Interview」継続を発表。文部科学省との協議の結果、少なくとも2020年度においては中止にせずに実施することを決定した。対象者には英検協会より改めて通知するとしており、今後の予定については確定次第、案内するという。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top