女性社長の出身大学は日本大学が9年連続トップで、9位の東京大学が国公立大学で初のベストテン入りを果たしたことが、東京商工リサーチが2019年12月9日に発表した第9回「全国女性社長」調査の結果より明らかとなった。 「全国女性社長」調査は、東京商工リサーチが自社で保有する約379万社の経営者情報(個人企業を含む)から、女性社長(病院、生協などの理事長を含む)を抽出、分析したもの。今回が9回目の調査となる。 全国の女性社長は45万4,961人で、前年(2017)年からは10.4%増加。企業数と女性社長数を対比した「女性社長率」の全国平均は13.4%で、調査開始以来9年連続で上昇した。 都道府県別で女性社長数がもっとも多かったのは、「東京都」11万5,764人で9年連続でトップとなった。ついで、「大阪府」4万1,588人、「神奈川県」2万8,453人、「愛知県」2万4,433人、「福岡県」2万515人と企業数の多い大都市が上位に並んだ。一方、もっとも少なかったのは「島根県」1,458人。「福井県」1,840人、「鳥取県」1,852人と続き、企業数や人口に比例した格好になった。 産業別では、小資本で起業しやすく資格を生かした業種が多いことが特徴の「サービス業他」がもっとも多く、21万426人(構成比46.3%)と約半数を占めた。女性社長率は「不動産業」22.8%が最高だった。 出身大学別では、「日本大学」が414人で9年連続のトップ。「東京女子医科大学」317人、「慶應義塾大学」311人、「早稲田大学」249人、「青山学院大学」210人などが続いた。9位の「東京大学」は138人で、国公立大学で初のベストテン入りを果たした。◆女性社長の出身大学ランキング1位「日本大学」414人2位「東京女子医科大学」317人3位「慶応義塾大学」311人4位「早稲田大学」249人5位「青山学院大学」210人6位「日本女子大学」184人7位「同志社大学」150人8位「上智大学」140人9位「東京大学」138人10位「日本歯科大学」134人