男性の育休取得状況、職場の雰囲気に影響…東京都調査

 子育て世代の男性の育児休業等取得には「取得しやすい職場の雰囲気」が重要であることが、東京都の「男性の家事・育児参画状況実態調査」から明らかになった。また、女性の家事・育児関連時間は、男性の2倍を超えていることがわかった。

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男女の家事・育児関連時間(週平均)【配偶者有・未就学児有】
  • 男女の家事・育児関連時間(週平均)【配偶者有・未就学児有】
  • 家事・育児分担状況の理由について 上:【配偶者有・複数回答】、下:【配偶者あり・未就学児有・複数回答】
  • 家事・育児分担の状況と家事・育児分担割合についての考え 左:性別【配偶者有】、右:性別【配偶者有・未就学児有】
  • 男性の育児休業等取得率および取得状況【男性・配偶者有・未就学児有】
  • 上:育休等を希望どおり取得しなかった理由【男性・配偶者有・未就学児有】、下:育休等を希望どおり取得できた理由【男性・配偶者有・未就学児有】
  • 上:男性の家事・育児参画への賛否【全員】、下:男性の家事・育児参画のイメージ【全員・複数回答】
  • 男性の家事・育児参画に向けて必要なこと【全員・複数回答】
 子育て世代の男性の育児休業等取得には「取得しやすい職場の雰囲気」が重要であることが、東京都の「男性の家事・育児参画状況実態調査」から明らかになった。また、女性の家事・育児関連時間は、男性の2倍を超えていることがわかった。

 東京都の「男性の家事・育児参画状況実態調査」は、未就学児の子を持つ夫婦等の家事・育児分担に関する実態や男性の家事・育児参画について都民の意識等を調査し、今後の施策の参考とする目的で実施。調査期間は2019年8月23日~29日、調査対象は都内在住の男女5,000人(うち未就学児を持つ男女2,000人)。

 子育て世代(未就学児を持つ男女)の家事・育児関連時間を週平均で見ると、男性は「家事・買物時間」63分、「育児時間」143分、「介護時間」7分。一方、女性は「家事・買物時間」136分、「育児時間」369分、「介護時間」9分と、子育て世代の女性の家事・育児関連時間は男性の2倍超えとなった。

 家事・育児分担の状況について聞いたところ、「妻がほぼすべて担っている」「どちらかといえば妻が担っている」の計は、家事が83.5%、育児が85.4%。いずれも8割を超える結果だった。「妻がほぼすべて担っている」「どちらかといえば妻が担っている」理由について、家事・育児ともに「夫の仕事が忙しいから」「特に決めたわけでないがなんとなく」「夫の家事スキルが低いから」が上位となっている。

 「夫と妻で平等に分担している」理由では、家事が「家事は平等に分担するべきものだと思うから」がもっとも多く、「特に決めたわけでないがなんとなく」「妻の仕事が忙しいから」も上位だった。育児については、「特に決めたわけでないがなんとなく」「育児は平等に分担するべきものだと思うから」「夫が育児を好きだから、やりたいから」の順に多い。

 家事・育児分担を「妻がほぼ担っている」と回答した男女に分担割合について質問したところ、「もっと夫が担うべき」と考える回答者は、家事が男性36.3%、女性53.9%、育児が男性50.8%、女性60.4%だった。

 男性の育児休業等取得状況について、63.7%が「0日」と回答しており、1日以上育児休業等を取得した男子は31.8%だった。実際に取得した期間では「1日~5日未満」17.5%がもっとも多く、「5日~2週間未満」6.2%、「2週間~1か月未満」2.2%、「1か月~3か月未満」3.1%など。「育休等を希望どおり(または希望以上)取得できた」は16.2%にとどまった。なお、この調査における育児休業等には、法定の育児休業制度に加え、個人事業主や経営者などが育児のために自主的に仕事を休む場合も含んでいる。

 未就学児を持つ男性に育児休業等を取得しなかった(または希望よりも取得した期間が短い)理由を聞くと、「職場が取得できる雰囲気ではなかったから」43.4%がもっとも多く、ついで「職場に代替要員がいなかったから」36.8%、「育休取得中の収入減が家計に影響するから」26.4%。希望どおり(または希望以上)に取得できた男性の理由では「職場が取得しやすい雰囲気だったから」69.1%がもっとも多く、男性の育児休業等取得には「取得しやすい職場の雰囲気」が重要であることがわかる。

 男性が家事・育児に積極的に参画することについては、「賛成」が60.4%、「どちらかといえば賛成」が24.8%で、8割以上が肯定的に捉えていた。男性の家事・育児参画のイメージでは、「男性が家事・育児を行うことは、当然だ」59.1%、「夫婦間の関係にいい影響を及ぼす」47.2%、「子どもにいい影響を与える」46.8%が上位となっている。

 男性の家事・育児参画に向けて必要なことを質問すると、「夫婦や家族間のコミュニケーションをよく図ること」 48.0%、「各企業が働き方改革など労働環境整備を進めること」46.4%、「家事などに 参加することに対する男性自身の抵抗感をなくすこと」46.3%、「男性も家事・育児を行うことは当然である、という考えが社会に広まること」44.3%などがあがっていた。
《黄金崎綾乃》

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