子どもの新年度の心配、保護者の約4割「授業についていけるか」

 小学生から大学生の子どもがいる保護者は、子どもの新年度について「授業についていけるか」をもっとも心配していることが、日本生協連の調査からわかった。子どもが小学生の場合は、ついで「先生との相性がいいか」を心配する保護者が多い。

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この春からの新生活でがんばりたいこと/この春からの新生活で夫にがんばってほしいこと(日本生協連調べ)
  • この春からの新生活でがんばりたいこと/この春からの新生活で夫にがんばってほしいこと(日本生協連調べ)
  • この春からの新生活で、どのようなことにかけるお金を節約したいと思うか/1か月あたりの節約の目標額(日本生協連調べ)
  • この春からの新生活で、どのようなことにお金をかけたいか(日本生協連調べ)
  • 入学・入社・転勤などの新生活開始の際にしたことがある失敗(日本生協連調べ)
  • 子ども(長子)の、この4月からの新年度に関して心配なこと(日本生協連調べ)
  • 子ども(長子)の、この4月からの新年度に関して心配なこと・就学状況別(日本生協連調べ)
  • ひとり暮らしをするときに覚えておくといいと思う料理(日本生協連調べ)
 小学生から大学生の子どもがいる保護者は、子どもの新年度について「授業についていけるか」をもっとも心配していることが、日本生協連の調査からわかった。子どもが小学生の場合は、ついで「先生との相性がいいか」を心配する保護者が多い。

 日本生活協同組合連合会(日本生協連)による「春の新生活スタートに関する調査2020」は、ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の20歳~59歳の女性を対象に実施。調査期間は2020年2月3日~4日、有効回答数は1,000サンプル。

 この春(4月)からの新生活でがんばりたいことを聞くと、「貯金」41.4%がもっとも多く、ついで「料理」31.2%、「家事(掃除・洗濯など)」29.9%となった。配偶者がいる回答者(597名)に、夫にがんばってほしいことを聞いたところ、「仕事」45.1%、「子育て・教育」23.6%、「無駄遣いをやめる」22.1%の順に高かった。

 どのようなことにかけるお金を節約したいと思うかを尋ねると、1位が「水道・電気・ガス」44.3%、2位が「外食」34.7%、3位が「食事(外食を除く)」33.6%という結果。1か月あたりの節約の目標額については、「5,000円~10,000円未満」27.3%がもっとも多く、平均額は10,420円となった。

 一方、どのようなことにお金をかけたいかを尋ねると、1位が「旅行」28.5%、2位が「レジャー・娯楽(旅行を除く)」19.1%、3位が「趣味」18.4%。子どもがいる回答者(511名)に限ると、1位「旅行」29.0%、2位「レジャー・娯楽(旅行を除く)」21.7%は全体と同じだが、3位は「教育」14.5%となっている。

 入学・入社・転勤などの新生活開始の際にしたことがある失敗では、「がんばりすぎて体調を崩す」23.9%がもっとも多い。もっともうれしかった春の出会いを自由回答で答えてもらったところ、学校での出会いにて「小学校の入学式で隣に座り仲良くなった子と、今でも親友」(40代)、「人生でもっとも敬愛する先生と出会えた」(40代)などの出会いをあげていた。

 子ども(長子)が小学生~大学等(大学生・短大生・専門学校生)の回答者(206人)を対象に、子ども(長子)の新年度に関して心配なことを質問すると、「授業についていけるか」41.3%、「新しい学校・クラスの雰囲気になじめるか」33.0%、「新生活によるストレスを溜めこまないか」30.1%が上位となった。

 子どもの就学状況によって順位が異なり、小学生の場合は、1位「授業についていけるか」、2位「先生との相性がいいか」、3位「友人ができるか・孤立しないか」、中学生・高校生の場合は、1位「授業についていけるか」、2位「新しい学校・クラスの雰囲気になじめるか」、3位「新生活によるストレスを溜めこまないか」という結果。大学生等の場合は、1位「寝坊や遅刻をしないか」、2位「授業についていけるか」、3位「新生活によるストレスを溜めこまないか」「過度にがんばりすぎないか」が上位となった。

 小学校はほとんどの教科をクラス担任の先生から教わるため、先生との相性を心配する親が多いようだ。また、大学生等については、親が子どもの生活時間を把握しきれなくなったり、子どもがひとり暮らしを始めたりするケースがあることから、朝の寝坊や遅刻を心配する親が多いとみられる。

 そのほか、ひとり暮らしをするときに覚えておくといいと思う料理を質問したところ、1位「カレー」、2位「肉じゃが」、3位「味噌汁」、4位「鍋料理」、5位「チャーハン」「煮物」。上位となった料理には、家庭料理の定番であり、調理にあまり手間がかからず、栄養が豊富なものが多くあがっていた。
《黄金崎綾乃》

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