オンラインのリスクから子どもを守る…ユニセフ行動指針

 ユニセフ(国際連合児童基金)らは2020年4月15日、新型コロナウイルスの影響でインターネットの利用時間が増加している子どもたちをリスクから守るため、行動指針を発表した。政府、情報通信関連業界、学校、保護者それぞれに、子どもの被害防止のための行動を推奨する。

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COVID-19により一時的に学校に通えない子どもたちの遠隔学習支援のため、新しく開発されたE-教室プラットフォームを使って勉強する10歳のレアさん。(北マケドニア、2020年3月24日撮影)
  • COVID-19により一時的に学校に通えない子どもたちの遠隔学習支援のため、新しく開発されたE-教室プラットフォームを使って勉強する10歳のレアさん。(北マケドニア、2020年3月24日撮影)
  • アビジャンの自宅でパソコンを使って勉強する男の子。(コートジボワール、2020年4月6日撮影)
  • ジャカルタの自宅で父親と一緒に勉強する6歳のキミ-ちゃん。(インドネシア、2020年4月1日撮影)
 ユニセフ(国際連合児童基金)らは2020年4月15日、新型コロナウイルスの影響でインターネットの利用時間が増加している子どもたちをリスクから守るため、行動指針を発表した。政府、情報通信関連業界、学校、保護者それぞれに、子どもの被害防止のための行動を推奨する。

 ユニセフや国際電気通信連合(ITU)、ユネスコなどが参加する、子どもに対する暴力撲滅グローバル・パートナーシップ(GPeVAC)によると、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより学校の閉鎖や厳しい外出制限が続くなか、子どもたちの生活はいっそうオンラインに移行しているという。

 オンラインで授業を受けたり、コミュニケーションが取れたりする反面、子どもたちはインターネットを介した性的搾取やグルーミング(性的虐待目的で子どもに近づいて信頼を得ようとすること)のリスクにさらされたり、有害なコンテンツに触れたり、ネットいじめのリスクが高まったりする可能性があると、GPeVACは指摘する。

 そのためGPeVACでは、子どもたちのオンラインのリスクを軽減するための行動指針を作成した。政府、ソーシャル・ネットワーキング・プラットフォームを含む情報通信関連業界、学校、保護者それぞれに、安全対策の強化など、子どもの被害防止のための行動を推奨している。

 ユニセフらGPeVACは行動指針により、子どもたちのネット利用の潜在的リスクを減らし、子どもたちのインターネット利用が安全で前向きなものになるよう、注意と速やかな対応を求めていくとしている。

◆子どもたちのオンラインのリスクを軽減するための行動指針
【政府】
子どもの保護のための重要なサービスを、パンデミックの間も利用できるように維持する、COVID-19が、オンラインのリスク増加を含め子どもの健康的な生活に影響を及ぼす可能性があることについて、保健医療・教育・社会的サービスの関係者に周知する、子どものオンラインの安全についての啓発・教育活動を強化する、社会サービスを提供する人々や学校、保護者、子どもたち自身に、地域の相談サービスやその連絡先、報告システムについて周知する。
【ソーシャル・ネットワーキング・プラットフォームを含む情報通信関連業界】
学習ツール等のオンラインのプラットフォームの安全・被害予防策を強化し、教育関係者、保護者や子どもにアクセスしやすいものにする、子どもの安全に関する相談サービスを推進する、子どもの権利に即したネットの利用制限の方針を作成する、新たなサービス等の開発に子どもの保護を組み込む、低所得の家庭の子どもたちにインターネット環境を提供する。
【学校】
子どもの被害防止の方針を、子どもたちが家庭で学習するという新たな現実に合わせて更新する、よいネットの利用行動を推進・モニターし、学校の相談サービスに子どもたちが継続してアクセスできるようにする。
【保護者】
子どもたちの利用する機器に最新の更新されたソフトウェアとウイルス対策プログラムが入っているようにする、子どもがオンラインで誰と、どのようにコミュニケーションをとっているのか子どもたちとオープンに話をする、いつ、どこで、どのようにインターネットを利用できるのか、そのルールを子どもと一緒に作る、子どものネット利用に関連しておきるかもしれない問題の兆候に注意する、学校、地域の方針や報告メカニズムを知り、相談サービス等の連絡先を手元に用意しておく。
《勝田綾》

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