休校終了後も7割がオンライン学習に意欲…算・英・理ニーズ高

 算数・数学の楽しさを伝えるmath channelは、小学生・未就学児の子どもを持つ保護者を対象に「オンラインでの学び」に関するアンケート調査を実施。現在81%がオンライン学習を利用しており、さらに74%の家庭が休校期間終了後もオンライン学習を利用したいと答えた。

教育ICT 小学生
オンライン学習サービスの利用状況
  • オンライン学習サービスの利用状況
  • 今後のオンライン学習サービスの利用について
  • オンライン学習サービスに求める方向性について
  • 特にオンライン学習サービスを利用したい教科
  • math channel
 算数・数学の楽しさを伝えるmath channelは、小学生・未就学児の子どもを持つ保護者を対象に「オンラインでの学び」に関するアンケート調査を実施。現在81%がオンライン学習を利用しており、さらに74%の家庭が休校期間終了後もオンライン学習を利用したいと答えた。

 math channelは、算数・数学の楽しさを伝えることを目指し学校や塾などとは異なる切り口・内容のコンテンツを展開する算数・数学教育グループ。週1回の算数クイズ無料配信や、公式YouTubeによる動画配信、双方向型算数オンライン教室などを行っている。今回、首都圏を中心に保育園、幼稚園、小学校に子どもを通わせている保護者を対象に「オンラインでの学び」等に関する意識および現状に関するアンケートを実施。2020年4月21日~4月26日の期間にSNSやWebサイトを通じて調査を行い、159名の有効回答数を得た。

 オンライン学習の利用状況については、42%が「全国一斉休校(2020年2月末)以前から利用していた」と回答。39%は「利用していなかったが、利用をし始めた」と回答し、全国一斉休校後のオンライン学習利用率は81%とほぼ倍増に。休校後に在宅時間が増えたことに伴い、オンライン学習サービスを活用する家庭が急増していることが明らかとなった。

 休校期間終了後もオンライン学習を継続して利用するかとの問いには、74%が「休校期間など関係なく今後も利用していく(もしくは利用したい)」と回答。また、前段の質問で「休校以降に利用をし始めた」と回答した家庭のうち68%は「休校終了後も利用していく」と回答し、2月末以降にオンライン学習を利用開始した家庭では継続利用に前向きな傾向が見られた。

 保護者が外部オンライン学習サービスに求める方向性については、「学校で得られるはずの学習以外の学び、知的好奇心を深めるもの」との回答がもっとも多く、全体の66%を占めた。「学校で得られるはずの学び(教科的な学び)の補完的なもの」との意見は15%にとどまり、学校で得られる学びより、一層知的好奇心を深めるものを求めている保護者が多いことがわかった。

 特に外部オンライン学習サービスを利用したい教科を複数回答で聞いたところ、1位は「算数」で71%。ついで2位「英語」58%、3位「理科」57%と、3教科に特に高いニーズが見られた。一方、4位は「教科にとらわれない総合的な学び」46%となり、ここでも学校での学びとは異なる学びを求めている傾向が見られた。

 また、子ども自身を取り巻く現在の環境で、今一番"困る"と感じていることについては、学習・習い事や運動・遊びができる環境が減っていること以上に「家族以外の他者とのコミュニケーション機会が少ない」と答えた家庭がもっとも多く全体の45%にのぼったという。math channelは、他者とのコミュニケーションに関する課題について学校などの教育機関とも連携しつつ、自社の持つ学習サービスをより一層発展させていく必要があるとコメント。今後も日々変化する状況を踏まえ、子どもや保護者の現状やニーズを捉えた学習環境・学習サービスを提供したいとしている。
《畑山望》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top