大学生の生活費、年間191万円…私立は公立より60万円高い

 日本学生支援機構(JASSO)は2020年6月19日、「平成30年(2018年)度 学生生活調査」結果を公表した。今回は高等専門学校の4・5年生および専修学校専門課程の生徒についても、試行的に調査を実施した。

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  • 奨学金受給状況
  • 学生支援体制の満足度
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  • 高等専門学校のアルバイト、奨学金受給割合
 日本学生支援機構(JASSO)は2020年6月19日、「平成30年(2018年)度 学生生活調査」結果を公表した。今回は高等専門学校の4・5年生および専修学校専門課程の生徒についても、試行的に調査を実施した。

 調査は、全国の学生の生活状況を把握することにより、学生生活の実状を明らかにし、学生生活支援事業の充実のための基礎資料を得ることを目的に行われた。調査は、大学学部、短期大学本科および大学院の学生(通信課程、休学者及び外国人留学生を除く)を対象に無作為に抽出。全国の学生296万8,471人の中から9万4,998人を調査対象とし、所定の調査票により2018年11月に実施。調査は隔年実施されている。

 学生生活費は、専門職学院課程をのぞくすべての学校区分(大学・短期大学・修士課程・博士課程・専門職学位課程)で前回調査より増加してる。内訳をみると、大学(昼間部)は2万9,000円増の191万円、短期大学(昼間部)は4万円増の163万円、修士課程は2万5,000円増の179万円、博士課程は4万9,000円増の230万円、専門職学位課程は4万4,000円減の229万円となっている。

 設置者別の学生生活費は、博士課程をのぞき、いずれも私立が国立・公立より高くなってる。内訳をみると、学費は私立がもっとも高いが、生活費は専門職学位課程をのぞいて私立がもっとも低くなっている。大学(昼間)の学生生活費は、私立が公立より60万円高くなっている。

 奨学金の受給者の割合は、短期大学(昼間部)をのぞいて、2014年(平成26年)度調査からすべての学校区分で減少している。大学(昼間部)は前回調査から1.4ポイント減の47.5%、短期大学(昼間部)は3.0ポイント増の55.2%、修士課程で3.8ポイント減の48.0%、博士課程は3.4ポイント減の53.5%、専門職学位課程は3.3ポイント減の41.1%となっている。

 学生支援体制への満足度でみると、大学(昼間部)の「図書室・自習室などの学習支援施設」の満足度は「満足」39.6%、「やや満足」42.0%と8割以上が満足していることがわかる。「キャリアセンターなどでの就職・進路への支援」については、「満足」15.1%、「やや満足」25.6%と満足度は半数以下となっている。「利用したことがない」は49.1%だった。

 学生の不安や悩みでは、「大いにある」「少しある」と回答した割合は前回調査と同様にすべての学校区分で「希望の就職先や進学先へ行けるか不安だ」がもっとも高くなった。一方、「あまりない」「まったくない」と回答したのは、大学(昼間部)、短期大学(昼間部)では、「経済的に勉強を続けるのが難しい」が86%程度、大学院では「学内の友人関係の悩みがある」が90%程度ともっとも高くなっている。

 そのほか、今回の調査では高等専門学校の4・5年生および専修学校専門課程の生徒についても、試行的に調査を実施した。調査数は全国の4・5年生2万1,056人中5,422人が対象。アルバイト従事者は全学年の64.0%で、学生の3人に2人がアルバイトに従事している。また、奨学金を受給している割合は16.7%で、奨学金を必要ないと回答した割合は75.9%で全学生の4分の3を占めている。

 調査結果は、JASSOのWebサイトから閲覧できる。
《田中志実》

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