クラレは2020年7月7日、小学6年生の「将来就きたい職業」と親が「将来子どもに就かせたい職業」のランキングを発表した。小学6年生が就きたい職業の1位は、男子「スポーツ選手」、女子「保育士」。親が就かせたい職業の1位は、男子「公務員」、女子「看護師」であった。 2020年3月に小学校を卒業した子どもとその親を対象に調査を実施し、結果をランキング化した。調査期間は2020年1月13日~3月中旬。有効回答数は、男子と親が各478名、女子と親が各543名。 小6男子が就きたい職業は、1位「スポーツ選手」16.7%、2位「医師」6.5%、3位「大工・職人」5.4%、4位「研究者」5.2%、5位「エンジニア」4.4%。「スポーツ選手」は、2位以下を大きく引き離し、前年に続き1位となった。競技別では、野球がサッカーをわずかに上回った。2位の「医師」、3位の「大工・職人」、6位の「警察官」は、いずれも過去最高の順位となった。 小6女子の就きたい職業は、1位「保育士」7.0%、2位「看護師」6.4%、3位「パティシエ・パン屋」6.1%、4位「医師」5.7%、5位「薬剤師」5.5%。子どもと関わる職業である「保育士」が2016年以来の1位となったが、前年1位の「教員」は6位に後退。「看護師」「医師」「薬剤師」など、人の健康を守る医療職の順位が上昇した。 一方、親が子どもに就かせたい職業は、男子が1位「公務員」14.2%、2位「エンジニア」7.1%、3位「医師」6.9%、4位「スポーツ選手」6.5%、5位「研究者」5.6%。女子は1位「看護師」12.3%、2位「公務員」9.6%、3位「薬剤師」8.3%、4位「医療関係」7.6%、5位「医師」5.5%。 親が就かせたい職業は、安定感のある「公務員」が男子1位、女子2位と、男女とも上位となった。医療職も人気があり、男子では初めて3位に「医師」が入り、女子はトップ5のうち2位の「公務員」以外はすべて医療職が占めた。◆小学6年生の「将来就きたい職業」トップ10<男子>1位:スポーツ選手2位:医師3位:大工・職人4位:研究者5位:エンジニア6位:警察官7位:会社員8位:ゲームクリエイター8位:建築家10位:教員10位:IT関係<女子>1位:保育士2位:看護師3位:パティシエ・パン屋4位:医師5位:薬剤師6位:教員7位:漫画家・イラストレーター8位:美容師9位:獣医師10位:動物園・遊園地 ◆保護者が「就かせたい職業」トップ5<男子>1位:公務員2位:エンジニア3位:医師4位:スポーツ選手5位:研究者<女子>1位:看護師2位:公務員3位:薬剤師4位:医療関係5位:医師