withコロナ、我が子の姿勢を守るためにすべきこと…専門家からのアドバイス

 ここ数ヶ月、大人も子どももパソコンのモニターに向き合う時間が圧倒的に増えた。我が子の姿勢を守るためにすべきこと、デジタルツール選定の条件について「子どもと姿勢研究所」の西村猛氏に聞いた。

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 今も昔も、子どもの姿勢に関する悩みは尽きない。鉛筆を手に文字の読み書きの練習をするときでさえ、ひと昔前は長い物差しを背中に入れて姿勢を矯正したほどだ。デジタル教材での学び、子どもたちの所有率も右肩上がりのスマホ、ますます重くなるランドセル。現代の子どもたちは、また新たな姿勢問題に直面している。

 さらにここ数ヶ月、大人も子どももパソコンのモニターに向き合う時間が圧倒的に増えた。大人の私たちでさえ、自分の姿勢を正すことができず、肩こり腰痛に悩まされることがしばしばある。

 withコロナの今、子どもたちの姿勢を守るために大人の私たちがすべきことは何か。「子どもと姿勢研究所」代表で「こども発達LABO.」副代表の理学療法士・西村猛氏に聞いた。

--西村さんは、保護者や保育者の方からもお子さまの姿勢のご相談を受けらていますね。昨今の子どもたちの姿勢の悩みとして、どのようなものが多いですか。

 ポータブルゲームやスマホの長時間使用により、正しい姿勢を取る機会が減少し、首を突き出したような姿勢になる子が多いですね。姿勢が悪いお子さまの場合、体幹筋が弱くなる傾向がありますので、運動やスポーツでの持久力低下や、ケガのリスクも高くなってしまいます。

withコロナ、我が子の姿勢を守るためにすべきこと…専門家からのアドバイスデジタルデバイスに接する時間が増えた子どもたち

--とりわけここ数ヶ月、子どもたちはオンライン授業等でパソコンやタブレットに向き合う時間が増えました。パソコンを使用するお子さまの姿勢が悪くなる原因は何でしょうか。

 大半は、液晶モニターの画面の高さがお子さんの身体に合っていないことが原因です。パソコンに向かう時間が長くなればなるほど習慣化し、それにより背骨の柔軟性低下、体幹筋の持久力低下などを生じさせます。

 モニター画面を覗き込むような姿勢で座ることで、首を前に突き出す姿勢になります。いわゆる「ストレートネック」と呼ばれるものの原因です。人間のパーツの中でもっとも重い頭が、横から見たときに身体より前に出ることで、前に倒れないように首の後ろの筋肉が過剰に使われます。その「頸部伸展筋群」と呼ばれる筋肉が過剰に活動することで、疲労を引き起こします。これが、首のコリや痛み、ひどい場合は頭痛を引き起こす原因になるのです。

--お話を聞けば聞くほど、自分の姿勢にも当てはまります。姿勢が悪くなることで生じる不調はどのようなことでしょうか。

 3つの観点からお話しします。

 まず身体的な問題です。肩こりや頭痛などの慢性的な痛み、ストレートネック、背骨の歪み、関節の柔軟性の低下、視力への悪影響が懸念されます。また、猫背によってお腹が凹んだ状態の姿勢が習慣化することで、体幹筋の持久力が低下します。お腹や肺が常に圧迫された状態になりますので、肺の換気量の低下の原因もなります。呼吸機能は抵抗力にも密接に関係していると言われています。呼吸機能が育たないと、抵抗力の弱い子どもになってしまうのです。

withコロナ、我が子の姿勢を守るためにすべきこと…専門家からのアドバイス姿勢の問題は、身体面のほか、学習力、メンタル面にも影響を及ぼす

 次に、学習力への影響です。姿勢を保つのに必要以上に筋力が必要となるため、疲れやすい身体になってしまいます。これを専門用語では「易疲労性」と言います。疲れやすいと、長時間勉強机に座ることを苦痛に感じたり、勉強に対する集中力が低下したりします。したがって学習力の低下につながりやすくなります。

 最後に、メンタル面への影響です。先にお話しした身体や学習力への悪影響により、物事が上手くできず、失敗することが多くなり、その積み重ねから「自分は何をやっても上手くいかない」というネガティブな気持ちが芽生えやすくなってしまいます。また、周囲から「姿勢が悪い」「姿勢を正しなさい」と繰り返し指摘されることで、さらに自信がなくなり、自己肯定感が低下してしまう恐れもあります。

--なるほど。それを防ぐためには、身体に合ったツールを選ぶことが必須条件ですね。液晶モニターを選ぶうえで、何を重視したら良いでしょうか。

 液晶モニターの高さを適切な位置に設置することで、猫背姿勢を予防することにつながります。その点で、モニターを選ぶ際、高さ調整ができるかどうかはとても重要なポイントだと言えるでしょう。液晶モニターは親子で共用することもあると思いますので、たとえばBenQのアイケアモニターのように、子どもが自分自身で簡単に調整できるようなものがより望ましいですね。

子ども自身が手軽に調整可能な液晶モニター BenQ「GW2480T」

 モニターを覗き込まなくても、しっかりと画面を見ることができるような位置関係を作ることができれば、体幹の上に自然と頭が位置することになります。頭を支える頸部伸展筋群の過剰な活動を予防でき、コリや痛みの予防につながります。

 高さを調整する際には、画面は目線の「やや下」が適切です。真正面や目線より高い位置は、顎を突き出した姿勢になりやすいため、注意が必要です。横から見たときに、顎を軽く引き、頭が体幹の中心の上に位置するのがもっとも自然な姿勢です。

withコロナ、我が子の姿勢を守るためにすべきこと…専門家からのアドバイス液晶モニター画面の中心が目線よりやや下になるような姿勢が理想

--自宅でできる身体のケアについて教えてください。

 特別なトレーニングや特定のスポーツをしなくても、良い姿勢を長時間維持するために必要な体幹筋の持久力を育てていくことはできます。古くから伝わる伝承遊びには、全身を伸ばしたり、ひねったり、ストレッチに似た動きが散りばめられています。もちろん公園で走り回ったり、遊具で身体を使って遊んだりすることも効果的です。

 柔軟性を維持・向上させるために、オンライン学習やテレワークの合間にも、20~30分に一度は、簡単なストレッチで休憩しましょう。パソコンチェアに座った状態で、頭の後ろで手を組み、胸を広げる運動が手軽でお勧めです。内巻きになってしまった肩をほぐすことができます。

withコロナ、我が子の姿勢を守るためにすべきこと…専門家からのアドバイス子どもでも簡単にできるストレッチで定期的に休憩を

 子どもの姿勢を正すための声掛けをする際のコツを紹介しましょう。子どもには「姿勢を正して!」と言葉で伝えるだけでは、あまり効果がありません。姿勢を修正してほしい部位を大人の指でそっと押すなど、身体に触れながら声掛けをすると子どもにとっても自分の身体を意識しやすくなります

 子どもは、見て学びます。「学ぶ」の語源は「真似ぶ」ですし、現に脳の中には「ものまね細胞」と呼ばれるものがあるんですよ。大人が見本となるように、大人自身も良い姿勢を心がけましょう。

withコロナ、我が子の姿勢を守るためにすべきこと…専門家からのアドバイス背中をそっと支えるなどすると子どもも自分の姿勢を意識しやすい

--早速デスクまわりの環境を整えたいと思います。本日はありがとうございました。

 「正しい姿勢とは、体の筋肉を意識的に使って保持する姿勢ではなく、頭と体幹、足などの位置関係を正しく揃えることで、もっとも筋肉を使わずに立位や座位保持ができる姿勢のことを指します」と西村氏は言う。

 オンライン学習やテレワークの浸透にともない、私たちの生活とパソコンはますます切り離せないものになるだろう。それがニューノーマルである以上、自分や家族の身体にとって負担がなく、自然と正しい姿勢を導いてくれるデジタルツールを選定することが、健康的な生活を送るうえでの大前提になりそうだ。

24インチ:GW2480T
27インチ:GW2780T

おもな特徴


・IPSパネルによる広視野角
・フリッカーフリー、ブルーライト軽減機能搭載・輝度自動調整B.I.機能搭載
・カラーユニバーサルモード、高さ調節/ピボット機能搭載
《野口雅乃》

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