楽天が運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」は、2022年卒業予定の学生を対象に調査した「インターンシップ人気企業ランキング」および「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」を発表した。インターンシップ人気企業の1位こそ2年連続となったが、2位以下はコロナ禍で大きく順位が変動した。 「インターンシップ人気企業ランキング」および「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」は、楽天みん就に登録している2022年卒業予定の学生を対象に、2020年4月8日から7月31日にかけてインターネットおよび楽天みん就主催オンラインイベントのWebアンケートを通して実施したもの。それぞれ1,129人、433人、計1,562人から回答を得た。両調査は、「インターンシップ人気企業ランキング」調査対象企業約360社、「IT業界インターンシップ人気企業ランキング」調査対象企業約200社の中から、学生がインターンシップに参加したい企業を5～7社選択し、各企業を志望する理由を回答したものを独自に集計し算出した。 インターンシップ人気企業ランキングの総合ランキングは、1位「ニトリ」、2位「アサヒ飲料」、3位「味の素」、4位「NTTデータ」、5位「伊藤忠商事」。ニトリは2019年調査に続き2年連続で1位を獲得。毎年ユニークな体験型プログラムを提供している点や学生への親しみやすい対応が高く評価され、志望理由別ランキングの「企業担当者のイメージが良い」でも1位を獲得した。 2位以降はコロナ禍において学生の志向が変化した影響からか、2019年と比べて順位変動が顕著にあらわれた。順位が上がったのは18位「ソニー（前年80位）」、23位「任天堂（前年105位）」や、2位「アサヒ飲料（前年26位）」、10位「サントリーグループ（前年31位）」など。コロナ禍での巣ごもり需要により、ゲーム需要の高まりや生活必需品である飲料・食品系の重要性の高まりが作用したことがうかがえる。一方、コロナ禍に甚大な影響を受け新卒採用をストップした14位「全日本空輸（ANA）（前年2位）」や15位「日本航空（JAL）（前年3位）」はともにランクダウンした。なお、コロナ禍でのインターンシップはオンラインでの実施が主流となっている。 IT業界インターンシップ人気企業ランキングの総合ランキングは、1位「NTTデータ」、2位「ヤフー」、3位「楽天」、4位「グーグル」、5位「LINE」。2019年と比較しても上位10位に大きな順位変動はなかった。コロナ禍でテレワークやオンライン教育が急速に広まりを見せる中、IT業界については「成長性が高い」「時代の最先端だ」といったイメージ・魅力を感じている学生が多く、そうした学生に対する継続的なブランディングと学生の志向に合わせたインターンシップを実践している企業がランキング上位に入る傾向にあるようだと、楽天みん就では分析している。 大幅なランクアップが目立った26位「NTTコムウェア（前年45位）」や31位「日立ソリューションズ（前年86位）」は、テーマ別にエンジニア向けのプログラムを用意するなど実施内容に工夫をしており、志望理由別ランキングにおいても「プログラムを通じてスキルが身に付きそう」という点で評価を集めた。インターンシップを通じてスキルアップを図りたいという学生のニーズが高まっている中、プログラムの内容に趣向を凝らした企業も支持を得ている。 楽天みん就Webサイトでは、インターンシップ人気企業ランキングの総合ランキングトップ100社、IT業界インターンシップ人気企業ランキングの総合ランキングトップ50社を公開。そのほか「業界別」「文理／男女別」「志望理由別」のランキングも掲載している。◆ インターンシップ人気企業ランキング（総合ランキング）1位「ニトリ」2位「アサヒ飲料」3位「味の素」4位「NTTデータ」5位「伊藤忠商事」6位「サイバーエージェント」7位「JTBグループ」8位「花王」9位「楽天」10位「サントリーグループ」◆IT業界インターンシップ人気企業ランキング（総合ランキング）1位「NTTデータ」2位「ヤフー」3位「楽天」4位「グーグル」5位「LINE」6位「富士通」7位「伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）」8位「アクセンチュア」9位「NEC（日本電気）」10位「ぐるなび」
