中学受験費用は総額413万…受験なし家庭と13倍以上の差

 受験情報サイト「中学図鑑」が行った中学受験にかかる費用の実態調査によると、私立中学に通う層が多いとする世帯年収800万円以上の家庭で、小学4~6年生の3年間にかかる費用は総額413.2万円となった。公立小の子どもの補助学習費用と比べ、約13倍となる。

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小中学生の保護者の教育費負担に関する調査
  • 小中学生の保護者の教育費負担に関する調査
  • 小学4年生~6年生の子どもの通塾費、受験費用の合計
  • 小学4年生~6年生の子どもの補助学習費
 受験情報サイト「中学図鑑」が行った中学受験にかかる費用の実態調査によると、私立中学に通う層が多いとする世帯年収800万円以上の家庭で、小学4~6年生の3年間にかかる費用は総額413.2万円となった。公立小の子どもの補助学習費用と比べ、約13倍となる。

 「小中学生の保護者の教育費負担に関する調査」は、「中学図鑑」を運営するファルボが2020年8月1日~8月31日、同サイトの首都圏の会員の保護者を対象にインターネットで実施し、410サンプルの有効回答を得た。

 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」によると、私立中学に通う家庭の72.1%が世帯年収800万円以上であることから、ファルボでは調査サンプルの世帯年収を「400万~600万円未満」(以下、400万円)、「600万~800万円未満」(以下、600万円)、「800万円以上」(以下、800万円以上」)の3つに分類。

 中学受験のために必要な通塾費用を調べたところ、小学4~6年生の3年間で、「800万円以上」の家庭は314.5万円、「600万円」では253万円、「400万円」では206.4万円だった。

 また、入試時期に必要な受験費用を調べたところ、「800万円以上」の家庭は98.7万円、「600万円」は69.0万円、「400万円」は39.1万円となった。

 小学4年生~6年生の子どもの通塾費と受験費用の合計は、私立中学入学者の多くを占める世帯年収「800万円以上」の家庭で413.2万円となる。「平成30年度子供の学習費調査」では公立小学校に通う4~6年生の子どもの補助学習費の合計は31.3万円としていることから、中学受験する家庭としない家庭では、13倍以上の金額差があることがわかった。

 調査結果の詳細は、中学図鑑編集部によるブログにて確認できる。ファルボでは、年収を基準に中学受験を決めるのではなく、各家庭の経済状況に合わせた受験対策を応援するため、学習プラットフォームの構築を進めているという。
《勝田綾》

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