コロナ禍2020年の外国人留学生、前年比10.4%減の約28万人

 文部科学省は2021年3月30日、「外国人留学生在籍状況調査」および「日本人の海外留学者数」等について公表した。2020年5月1日時点の外国人留学生数は27万9,597人で前年(2019年)より10.4%減。新型コロナウイルス感染症による影響が顕著に現れた。

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日本学生支援機構「外国人留学生数の推移」
  • 日本学生支援機構「外国人留学生数の推移」
  • 日本学生支援機構「おもな出身国(地域)別留学生数」
  • 日本学生支援機構「在学段階別留学生数」
  • 日本学生支援機構「日本人の留学期間別留学生数の推移」
  • 日本学生支援機構「日本人のおもな留学先・留学生数」
  • OECDなどによる統計「留学者数の推移」
  • OECDなどによる統計「おもな留学先・留学生数」
 文部科学省は2021年3月30日、「外国人留学生在籍状況調査」および「日本人の海外留学者数」等について公表した。2020年5月1日時点の外国人留学生数は27万9,597人で前年(2019年)より10.4%減。新型コロナウイルス感染症による影響が顕著に現れた。

 日本学生支援機構は、毎年海外から日本へ来る外国人留学生の在籍状況や日本人学生の海外留学状況等の調査を行っており、今回最新の調査結果を公表した。文部科学省では、OECD等における統計をもとに日本人の海外留学者数を集計しており、最新の状況としてあわせて公表した。

 日本学生支援機構の調査によると、2020年5月1日時点の外国人留学生数は前年(2019年)より3万2,617人減(10.4%減)となる27万9,597人。留学生数には、新型コロナウイルス感染症の影響により予定していた時期の渡日ができず、やむなく海外現地でオンライン授業等を受講していた学生も含む。

 新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、2020年1月以降日本政府および各国政府による渡航制限等の措置がとられていたことや、日本の大学側で非正規課程(短期受入れプログラム等)の受入れを中止・延期するなどの動きもあったことから、特に大学等の非正規課程、準備教育課程、日本語教育機関において大きく影響が出ている。一方、大学・短大の正規課程および専門学校は増加傾向にある。

 留学生数の多い国・地域は、中国12万1,845人(対前年比2,591人減)、ベトナム6万2,233人(同1万1,156人減)、ネパール2万4,002人(同2,306人減)、韓国1万5,785人(同2,553人減)、台湾7,088人(同2,496人減)等。減少幅に開きはあるものの、各国すべて前年より留学生数が減少した。

 日本学生支援機構が実施している「日本人学生留学状況調査」によると、大学等が把握している2019年度の日本人学生の海外留学状況は、前年度(2018年度)より7,800人減(6.8%減)となる10万7,346人。日本人学生の海外留学についても、各国政府等による外国人の入国制限等の影響を受け、留学時期の延期や中止が行われた結果が現れている。

 留学生数の多い国・地域は、アメリカ合衆国1万8,138人(対前年度比1,753人減)、オーストラリア9,594人(同444人減)、カナダ9,324人(同711人減)、韓国7,235人(同908人減)等。減少幅がもっとも大きかったのは中国で、対前年度比22.5%減少した。

 OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)などの2018年統計による日本人の海外留学者数は、前年(2017年)より312人多い5万8,720人。留学者数の多い国・地域は、アメリカ合衆国1万8,105人(対前年比648人減)、中国1万4,230人(同487人減)、台湾9,196人(同783人増)、イギリス2,670人(同176人減)等であった。

 OECDなどによる調査結果は、受入れ国の特定の日または特定の期間の在学者情報から収集したものであり、留学期間が1年に満たない学生や在学を必要としない交換留学プログラムに参加する学生も多いことから、実際の留学生数は報告される人数よりも多い可能性があるという。

 調査結果の詳細は、文部科学省のWebサイトおよび日本学生支援機構のWebサイトから見ることができる。
《畑山望》

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